「漢江・医大生事件」…医大生の父親「友人に罪があることを望んでいるわけではない」=韓国(画像提供:wowkorea)
「漢江・医大生事件」…医大生の父親「友人に罪があることを望んでいるわけではない」=韓国(画像提供:wowkorea)
漢江公園で失踪し、遺体で発見された故ソン・ジョンミン氏の父親は警察が発表した捜査状況に関連して、「(息子の友人である)A氏に罪があることを望んではいない」と話した。

ソン氏の父親は27日午後、韓国KBS1ラジオ「ジュ・ジンウライブ」を通じてこのように話し、「唯一知っている人が正直に話してくれたらいいが、それが出来ていないからその部分を警察が少し手助けしてくれたらいい。それ以上でも、以下でもない」と明らかにした。

彼は息子の失踪時、一緒に酒を飲んでいた友人A氏に対し、「聞ける人はA氏しかいないし、私たちも知りたい。防犯カメラが無いからA氏が重要なのに、重要な事は全て酒で覚えていないというから、最初はそうなのかもと考えた」と話した。

しかし、「その次に発生したいくつかの疑惑が、例を挙げるとオリンピック通りで降りてフェンスを乗り越えていくとか、泥酔して覚えていないとは考えられないことも多い」とし、「酒に酔っていないようだから思い出してくれたらいいと言ったが、本人が覚えていないというから警察も特別な事は何もできない」と吐露した。

ソン氏の父親は26日、「A氏の家族に捜査に集中させければいけない」という趣旨の立場文を出した理由に対し、「(警察が)疑惑に対する捜査をするというよりは、証人を探して”靴下に漢江の土がついているから漢江に入った”こうやって終わらせようとするのではないかという不安感があり、根本的な疑惑を解決して欲しいと立場文を書いた」と明らかにした。

彼は当時A氏がスリッパを履き、フェンスを越えた場面が防犯カメラに撮られている点などを踏まえ、当時ブラックアウト(泥酔による記憶喪失)状態ではないと主張すると強調した。

またA氏が当時履いていた靴と一緒にTシャツが捨てられたことについても、「正常だとは考えられないことがとても多い」とし、「普段お酒を飲んで家に帰って、靴と靴下を次の日に捨てる人がいるのか」と話した。

またこの日行われた警察の捜査結果中間発表に対し、「今、警察署の方たちが懸命に捜査してくれていることは知っている」とし、「既に初期に逃した証拠たちが急に出てくることもなく、防犯カメラも無いのを無理に探していることも知っている」と話した。

しかし、「私が話した疑惑を解決しようとするならば、結局それはA氏とA氏の家族が答える問題」だとし、「しかし本人たちが”覚えていない”と、こんな風に応対するから、嘘発見器などは捜査の領域だから、専門家である警察がうまくやってほしい」と伝えた。

加えて、「ここで何か真実が出ることを望んでいるだけで、その人たちの有罪、無罪を判断して欲しいというわけではない」と強調した。

一方、ソン氏の事件に関連して警察は「現在まで犯罪状況は確認されていない」と明らかにした。

警察はまず、「A氏がソン氏と一緒に川に入ったのではないか」という疑惑に対し、A氏が帰宅時に乗車したタクシー運転手を通じて、当時A氏の服が濡れていたのか確認し、後部座席は濡れていなかったという陳述を貰ったと説明した。

また、「ソン氏とA氏がいた漢江公園の地面で血痕が発見された」という疑惑に対して、8日現場を広く鑑識したが血痕反応は
出なかったと話した。

5月4日にA氏が当時着ていたジャンパーと半ズボン、靴下、鞄を任意で提出してもらい、国立科学捜査研究院で鑑定を依頼した結果、血痕やDNAなどは発見されなかったと明らかにした。

「失踪場所近くで釣りをしていた一行が、目撃者として急に出たのではないか」という疑問に対し、漢江公園の出入車両193台の所有者と同乗者を調べ、一行7人の内5人が一致した陳述を行ったと伝えた。

まだ見つからないA氏スマートフォンは、最後の通話時刻が夜中3時38分から電源が切れた朝の7時2分までずっと、漢江公園周辺にあったことも確認された。

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