韓国政府は、「クアッド」の作業部会に参加する方案を検討していることがわかった(画像提供:wowkorea)
韓国政府は、「クアッド」の作業部会に参加する方案を検討していることがわかった(画像提供:wowkorea)
韓国政府は、「クアッド(Quad・日米豪印の4か国安保協議体)」の作業部会に参加する方案を検討していることがわかった。

今日(14日)朝日新聞は、複数の米韓外交消息筋からの引用で「韓国政府は、クアッドがつくる作業部会への協力を検討している」と報道した。

これまで韓国政府は 中国との経済的関係を考慮して、中国をけん制するクアッドと距離を置いていたが、対北政策においては米韓関係を強化する必要があると判断し、クアッドに接近する方向に動き始めたという分析である。

今回の報道は、“中国けん制同盟体”として急浮上したクアッドに、韓国など他国が加わることで戦線を拡張し、「クアッドプラス」として拡大する方案が推進されている中 出てきたものである。クアッドは、新型コロナウイルス感染症「ワクチン」・「気候変動」・サプライチェーンを含めた「重要・新興技術」など3つの分野で、専門家や政府高官が参加する作業部会を本格稼働させる予定である。

朝日新聞は「特に韓国は、技術分野での協力を念頭に置いているものとみられる」と伝えた。電機世界大手のサムスン電子を擁する韓国は、半導体が主力産業であり、情報技術(IT)の活用で国際的な評価が高く、先端技術開発と知的財産権保護などの分野で、クアッドの作業部会と知識および経験の共有を通じた協力方案を検討しているという説明である。朝日新聞は、韓国が 新型コロナワクチンと気候変動など他の作業部会でも「協力する可能性がある」と推測した。

また 朝日新聞は「サムスン電子は、米国に170億ドル規模の半導体工場の新設および増設を検討している」とし「投資計画が発表されれば、韓国とクアッド作業部会間の協力と米韓同盟強化に弾みがつくだろう」と分析した。

つづけて「任期が残り1年となったムン・ジェイン(文在寅)大統領の最高の目標は “南北関係改善”であり、“半導体と技術協力を通じた米韓同盟強化”が、対北政策を進展させようとする文大統領にとって 米国を説得する “カード”となる」と伝えた。

ただ 中国が反発する可能性もあがっている。韓国政府は クアッドに全面的な参加をすることにおいて、中国との関係を考慮し 慎重な態度を維持してきたが、「作業部会との協力方式」により クアッドに参加することに対しても、中国が反発の動きをみせる可能性がある。

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