釜山市の高校生たちも乗り出す「福島原発の汚染水、日本人が飲め」(画像提供:wowkorea)
釜山市の高校生たちも乗り出す「福島原発の汚染水、日本人が飲め」(画像提供:wowkorea)

 日本政府の福島原発処理水の海洋放流決定。韓国でその撤回を求める声が高まっている。

 日本政府の福島原発処理水の放流決定発表後、集会を続けてきた大学生と一般市民中心の団体に青少年まで加勢し、日本政府に対する厳しい批判を浴びせている。

 28日午後2時、「釜山青少年同胞の会」と「細菌実験室を追い出す青少年の会」所属の高校生約10人は「日本は今、汚染水を放流しても(海水を)飲むには問題ないという暴言を連日吐いている」とし、「海はゴミ箱でもなく、日本の下水道でもない」と声を上げた。

 これらの団体は『福島原発汚染水の放流決定を撤回!釜山青少年宣言』のリンクを作成し、福島原発への処理水放流決定についての学生の意見を受け、決定撤回の同意署名を集めている。

 これに関して、団体は「これまで同意者たちが最も多く発言した内容は“汚染水を飲め”だった」とし、「日本は汚染水を海に捨てず、誰かが責任を取れ」と叫んだ。

 学生たちはさらに、日本人が汚染水を飲むパフォーマンスと日本領事館に向かって持っていたビスケットをつぶして投げるパフォーマンスを行った。この過程で、対峙(たいじ)していた警察が一人の女子生徒の腕を制止し、生徒らが激しく反発する状況も起きた。

 当時、制止を受けたイ・チェヒョンさん(16)は「青少年たちの正当な抗議を妨害した」とし、「国を守るべき警察があきれた行動をしている」と憤った。

 これに先立ち、この日の午前8時から集まった「安倍糾弾釜山市民行動」は午後6時までデモを続ける計画だ。当初40人余りだった参加者が午後に入ると70人余りに増え、警察官たちと混ざって日本領事館の前は賑わっている。

 集会に参加した大学生キム・ガンサンさん(20代)は「日本領事館の職員は韓国市民の怒りを無視するかのように警察の保護を受けて出退勤している」とし、「大韓民国の警察が正当な要求をする市民を阻んでまで日本領事館を保護するとは理解できない」と話した。

 キムさんは「ここに集まった大学生のほかにも釜山の多くの大学生がそれぞれ学校で1人デモを行っている」とし、「これからも続けて汚染水の海洋放流を決めた日本を糾弾する」と述べた。

 これら団体は当初、午前9時から領事館職員の出勤時間に合わせて領事館の正門まで練り歩き、「日本領事館など閉鎖せよ」というスローガンを叫びながら福島原発の処理水放出に抗議する予定だったが、釜山警察庁所属の機動隊の制止で実現しなかった。

 このため、デモ参加者は警察に対して「(デモについて)申告したのになぜ防ぐのか」、「国民を無視するのか」、「国民ではなく日本を守るのか」、「国民を相手に脅迫するのか」と反発した。

 警察は、記者会見や声明書の朗読は一部許可されるが、領事館の100メートル内でデモを行うのは不法行為だという立場だ。

 釜山警察庁の関係者は「外交官を保護することは法で規定されており、警察は法に従ってしなければならない」とし、「領事が出勤する時間にデモ参加者が出勤を阻止したりする場合、もしかすると外交問題が発生する可能性があるため、その前に阻止している」と説明した。

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