韓国原子力安全委員会のオム・ジェシク委員長は、福島原発処理水の放流について曖昧な答弁をしたことで、批判が起こった(画像提供:wowkorea)
韓国原子力安全委員会のオム・ジェシク委員長は、福島原発処理水の放流について曖昧な答弁をしたことで、批判が起こった(画像提供:wowkorea)
「福島原発汚染水の放流問題について、『意味ある影響がない』という専門家たちの意見は間違っているとはみていない」

「福島原発汚染水が放出されれば、安全ではないと言うしかない」

韓国の原子力安全に責任をもっている原子力安全委員会のオム・ジェシク委員長はきのう(22日)国会に出席し、日本による福島原子力発電所処理水の放流について、曖昧な答弁をしたことで、批判が起こった。

この日の会議では、昨年10月 専門家の意見に基づいて作成された「政府省庁合同タスクフォース(TF)」報告書が議題として上がったが、この報告書には 処理水放流問題について「意味ある影響はないだろう」と綴られている。

このことについてオム委員長は「専門家たちが技術的観点で出した意見自体が間違っているとみていない」としながらも「しかし 汚染水が放出されれば、安全かどうかと言われれば安全ではないと言うしかない」と語った。

オム委員長は「もちろん(該当報告書は)専門家たちが日本で主張されている手続きと方法など全てのことが順守される時の影響を評価したものだ」として 但し書きを加えたが、与野党の議員たちは「これでもなく、あれでもないとは、幼子でも言えることだ」、「選手はプレイで力を発揮しなければならないのに、原子力安全委員会は“解説者”となっている」と批判した。

また オム委員長は、“福島原発処理水が放流されればいつ頃 韓国に到達するのか”についても「学者によって違う。原子力研究院は4、5年、他の機関ではまた違う」とし「日本に現場調査を要請したこともない」と語った。

このことに 野党“国民の力”のパク・デチュル議員は「原子力安全委員会がなぜ存在しているのかわからない」とし「汚染水が安全ではないという意味が、保管中の汚染水のことなのか、浄化した後の放流水のことなのか、我々の近海に到達した時のことなのか わからない」と指摘した。また「現場に行かず 要請もせず、日本がデータを持って来てくれることを待っているのか」と指摘した。

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