イランの質問に対北制裁を強調する米国の本音は…「韓国の期待を警戒」(画像提供:wowkorea)
イランの質問に対北制裁を強調する米国の本音は…「韓国の期待を警戒」(画像提供:wowkorea)
米国国務省が、イランの「韓国内でのイランの資産凍結の解除」を求めるメディアとの質疑応答の時間で、北朝鮮に対する制裁について言及し、その背景が注目される。

米国務省のネッドプライス報道官は24日(現地時間)の定例記者会見で、「米国は凍結資産の解除に反対するのか」という趣旨の質問に「韓国政府はイランに対し10億ドルの制裁を確実に遂行した」と答えた。

また、プライス報道官は「韓国は重要なパートナー」、「韓国はイランだけでなく、北朝鮮への制裁に関しても不可欠な役割を果たしている」と述べた。

バイデン政権は現在、対北朝鮮政策が「未完成」の段階だ。インセンティブと制裁、両方の可能性がある状態である。

ただしバイデン大統領が民主主義と人権などの「価値」を重視するという点を考えると対北制裁を強化する可能性が高いとみられる。

一方、韓国のムン・ジェイン政権は、基本的に前向きな南北関係の改善・協力のための対北朝鮮制裁の緩和を期待している。

昨年7月に就任したイ・インヨン統一部長官をはじめ、韓国政府の対北制裁緩和の意志を重ねて強調している状況だ。

韓国の経済社会研究院のシン・ボムチョルセンター長は、今回の米国務省の「対北朝鮮・イラン制裁についての韓国の役割言及」について、「米国は、韓国政府がイラン(凍結資金)の問題と北朝鮮問題の制裁緩和を要求する立場であるため、それを歓迎する立場ではない」とし「制裁を履行する原則を強調しながらも、例外的な次元で協議していることを明らかにしたものだ」と述べた。
Copyrights(C) News1 wowkorea.jp 88