“ハンバーガー病”マクドナルド元納品会社の役職員ら、一審で執行猶予判決=韓国(画像提供:wowkorea)
“ハンバーガー病”マクドナルド元納品会社の役職員ら、一審で執行猶予判決=韓国(画像提供:wowkorea)
ハンバーガー病(溶血性尿毒症症候群/HUS)を誘発した疑いがもたれているマクドナルドにパテを納品した会社の役職員らが一審で執行猶予刑を言い渡された。

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 ソウル中央地裁は、畜産物衛生管理法違反の容疑で裁判にかけられた韓国マクドナルドのハンバーガーのパテの納品会社mckeyコリアの運営者兼経営理事のソン某被告(57)と工場長のファン某被告(41)に懲役3年、執行猶予4年を言い渡した。

 品質管理チーム長のチョン某被告(38)は懲役2年に執行猶予4年、納品会社に罰金4000万ウォンを言い渡した。

 判事は「被告人らは生産した牛肉パテから大腸菌汚染キット検査結果、陽性反応が出るなどの危険を知りながら製品を販売し、販売後も回収後に廃棄しなかった」とし、「こうした犯行は、国民の健康に深刻な危険をもたらし、社会全般に及ぼす害悪が深刻で、厳正な処罰が必要だ」と強調した。

 ただし、「ソン被告の場合、同種の前歴で処罰を受けたことがなく、ファン被告とチョン被告も初犯である点を考慮した」と説明した。

 被害者側のファン・ダヨン弁護士は「裁判所が常識的に韓国の法規定に沿って解釈したのは幸いであり、有罪判決が出たのだから肯定的な方向だと思う」と述べた。

 ただし、「だがこれは、子どもたちが食べて死亡の恐れがある重大な食品犯罪であるにもかかわらず、初犯という理由で執行猶予を宣告するのは韓国の量刑が常識水準ではなく、あまりにも弱い」とし、「裁判を長引かせればある程度世論が静まり、執行猶予が出る可能性があるという先例になり得るという点で問題が大きい」と指摘。

 また「この人たちは名誉のためではなく、結局企業家で金儲けをする人であるため、執行猶予も無罪も変わらない」と強調した。

 ファン弁護士は、被害者の両親たちも執行猶予判決が言い渡されたことについて、「軽い処罰だと憤りを感じている」と伝えた。

 2017年7月、チェ・ウンジュさん(40)は、娘のシウンちゃん(9)が2016年、マクドナルドのある店舗でハッピーミールセットを食べた後、溶血性尿毒症症候群(HUS)にかかった」として、韓国マクドナルドと店舗職員4人を食品衛生法違反などの容疑でソウル中央地検に告訴した。その後、同じ症状を見せた被害者4人も、追加で告訴した。

 検察は捜査過程で、韓国マクドナルドのハンバーガー用パテの納品会社mckeyコリアが、腸管出血性大腸菌汚染の恐れがあるパティを販売した事実を確認し、ソン被告と工場長のファン被告、品質管理チーム長チョン被告を畜産物衛生管理法違反の容疑で在宅起訴した。

 ただし、検察は被害者らの発病が、韓国マクドナルドのハンバーガーによるものだと裏付ける証拠が不十分として、告訴された韓国マクドナルドについては起訴しなかった。

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