ワクチンの接種は来月から始まる見通しだ(コラージュ)=(聯合ニュース)
ワクチンの接種は来月から始まる見通しだ(コラージュ)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の疾病管理庁は25日、今年9月までに全国民の70%に新型コロナウイルスワクチンの接種を終えることなどを盛り込んだ2021年の業務計画を文在寅(ムン・ジェイン)大統領に報告した。 来月からワクチンの輸入が始まれば、療養型病院や高齢者福祉施設、感染リスクの高い医療従事者などから順次接種を行い、11月までに集団免疫を獲得する方針だ。 また、防疫に必須となる疫学調査官の数を持続的に増やし、1日当たりの検査数も24万件まで拡大するなど、新型コロナ防疫の根幹をなす「3T戦略(検査、追跡、治療)」も強化する。 疾病管理庁は業務計画のテーマを「新型コロナウイルス早期克服を通じた健康で安全な日常の回復」とし、課題として▲3Tの能力最大化など、新型コロナ感染拡大の迅速な遮断▲全国民への無料予防接種を安全に実施し、新型コロナを早期に克服▲感染症や慢性疾患の予防・管理と新たな健康リスクへの対応強化――の三つを掲げた。 政府はまず、来月から始まる新型コロナワクチンの無料予防接種に総力を挙げる。 ワクチンを共同購入する国際的な枠組み「COVAX(コバックス)」を通じ、製薬大手の英アストラゼネカ、米ヤンセンファーマ、米ファイザー、米モデルナと購入契約を結んで計5600万人分を確保した。 米ノババックスとも2000万人分を購入する契約がほぼ完了しており、韓国の人口の約1.4倍となる7600万人分を確保することになる。 これにより、政府は今年9月までに全国民の70%を対象に1回目の接種を行う計画だ。 新型コロナウイルスワクチンは大部分が2回接種を受けなければならず、7~9月までは優先順位を決めて順次接種を行い、10~12月には2回目の接種者とそれまでに接種を受けていない人を対象に行う予定だ。 疾病管理庁はワクチンの種類ごとに保管方法や温度など特性が異なることから、接種の準備作業も徹底して行うと明らかにした。 ワクチンの接種は全国約250カ所に設置する接種センターと約1万カ所の医療機関で受けることができ、施設に入居している体が不自由な人のために訪問接種サービスも行う。 また、予防接種のための統合システムを構築し、ワクチンの需給管理や接種の案内、事前予約、接種登録、副反応のモニタリングなど、全ての過程を綿密に管理する方針だ。
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