会見する孫映レ氏=9日、ソウル(聯合ニュース)
会見する孫映レ氏=9日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国政府は9日、新型コロナウイルスの感染再拡大を受けて首都圏で防疫措置「社会的距離の確保」のレベルを最高の第3段階に近い「2.5段階」に強化していることに関し、新規感染者の減少傾向が続けば2.5段階措置のさらなる延長はないとの見通しを示した。政府は今月6日だった同措置の期限を13日までに1週間延長しており、再延長の是非を今週のうちに決定する方針だ。

 政府の中央事故収拾本部の孫映レ(ソン・ヨンレ)戦略企画班長はこの日の記者会見で、新規感染者は減少を続けており、1日あたり100人台で安定していると評価。その上で「13日まで、あと5日間だけ集中して距離確保に努力してくれれば、安定して新型コロナ感染をコントロールできるようになり、さらなる延長は必要ないだろう」と述べた。

 政府は8月31日から首都圏での防疫措置のレベルを2.5段階に引き上げた。同措置により、首都圏の一般飲食店では午後9時から翌日午前5時までは持ち帰り・出前営業のみ認められ、フランチャイズチェーンのカフェでは営業時間を問わず店内での飲食が禁止された。スポーツジムやプール、ビリヤード場など屋内スポーツ施設は運営中止となった。今月7日からはフランチャイズチェーンのベーカリーやアイスクリーム・かき氷店も店舗での飲食が禁止された。

 一方、政府は秋夕(中秋節、今年は10月1日)連休を機に新型コロナの感染が再拡大することを防ぐため、例年、秋夕連休中は無料としていた高速道路料金を有料にするなどして人の移動を減らすことも検討している。中央災難(災害)安全対策本部は「秋夕に帰省しないことが親孝行の一つの方法だと知ってほしい」とし、帰省の自粛を重ねて促した。


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