北朝鮮の立場を代弁するメディア…「必ずや激しい反発を招くだろう」
北朝鮮の立場を代弁するメディア…「必ずや激しい反発を招くだろう」
北朝鮮の立場を代弁する在日朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の機関紙である朝鮮新報は、16日から行われる米韓合同軍事訓練について「眠れる獅子を起こす愚かな火遊びとなるだろう」と非難し、北朝鮮が「保留」した対韓軍事行動計画の再開を示唆した。

朝鮮新報は「朝鮮の強い反発を招く米韓合同軍事演習」という記事において、「緊張を高めている張本人は、常にアメリカと共に主である大朝鮮(北朝鮮)を敵視する政策に同調して踊っている韓国当局」と述べた。

米韓は来る16日から28日まで合同軍事訓練が予定されている。

朝鮮新報は2013年3月、アメリカのB-52爆撃機編隊の朝鮮半島の上空攻撃練習と2017年のトランプ大統領政権直後に浮上した「戦争の危機」に言及し、「今回の合同軍事演習は、朝鮮半島で再び“8月危機説”、“8月の戦争説”をあおりうる」と警告した。

特に、北朝鮮が6月の対韓敵対事業を進め、軍事的行動まで計画していたことに触れ「推進中であった一連の対韓行動が停止されたが、韓国当局の行動、対処に応じて北朝鮮の行動が決まる構図は変わらなかった」と強調した。

また「歴史から教訓を得られず過ちを犯しても悔やむことのない韓国当局が常に事態を悪化させる」と、6月のキム・ヨジョン(金与正)労働党第1副部長の名義で発表された「事大と屈従は自滅を招くプレリュード」というタイトルの談話に言及し、「深刻な警鐘を鳴らしたが韓国当局はこれを無視し、朝鮮半島に戦争の暗雲を呼び寄せている」と非難した。

続いて「南北合意よりも米韓同盟が優先であり、同盟の力が平和をもたらすという盲信に陥った韓国当局の危険な軍事対決騒動で行き詰まった南北関係は今、誰も予測できない破局に向けて進んでいる」とし「その結果、同族を対決の対象とした裏切り者が全面的に代価を支払うこととなるだろう」と警告した。

朝鮮新報の報道は北朝鮮当局の公式立場と捉えることはできないが、北朝鮮当局の立場を着実に代弁してきた点で軌を同じくすると考えられる。

ただし、北朝鮮は官営媒体や宣伝媒体を通じて米韓連合軍事訓練についてはコメントを出していない。

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