韓国自生植物園に設置された少女像と、その前でひざまずいて謝罪する男性の像。同園は「永遠の贖罪(しょくざい)」と題したとしている(読者提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
韓国自生植物園に設置された少女像と、その前でひざまずいて謝罪する男性の像。同園は「永遠の贖罪(しょくざい)」と題したとしている(読者提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国政府は28日、北東部の江原道・平昌にある私立の「韓国自生植物園」に旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する少女像と、その前でひざまずいて謝罪する安倍晋三首相をモチーフにしたとされる像が設置されたことに対し、他国の指導者を礼遇する外交慣例を考慮すべきとの立場を示した。

 外交部の金仁チョル(キム・インチョル)報道官は定例会見で、この像に関する質問を受け、「国際社会には国際礼譲というものがある。どの国であっても外国の指導者クラスに対してそうした国際礼譲を考慮する必要があると考えているだろう」と述べた。

 国際礼譲は国家間の友好関係を維持するための慣例としての礼儀で、相手国の元首に対する敬称の使用や礼遇などを含む。

 だが一部には、私有地に設置された像に対してまで政府が国際礼譲を指摘するのはやりすぎとの声もある。

 金氏は、政府が民間の造形物に対して措置を取れるかどうかを尋ねられ、「私有地にあるものに対し可能な部分、可能でない部分について法を綿密に見極める必要がある」と答えた。


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