7月12日(日)からスタートした日曜夜の新バラエティ「ソウルの田舎者」(tvN)。(画像:番組ポスター)
7月12日(日)からスタートした日曜夜の新バラエティ「ソウルの田舎者」(tvN)。(画像:番組ポスター)
チャ・テヒョン×イ・スンギがタッグを組む、日曜夜の新バラエティ「ソウルの田舎者」(tvN)が7月12日(日)からスタートした!

イ・スンギ の最新ニュースまとめ

 「チャ・テヒョン」、「イ・スンギ」、「日曜夜のバラエティ」と聞くと、韓国のバラエティ好きなら、真っ先に「1泊2日」(KBS)を思い浮かべるだろう。イ・スンギは「1泊2日」シーズン1、チャ・テヒョンは「1泊2日」シーズン2と3に出演。同番組での共演はなかったが、いわば「1泊2日」ファミリーなのだ。

 しかも、「ソウルの田舎者」の演出を手掛けるのは、「1泊2日」シーズン3を演出したユ・ホジンPD。ユ・ホジンPDとチャ・テヒョンは「1泊2日」を含め、これまでに3作を共にしており、今回で4作目というお互いを知り尽くした愛称抜群の2人。そこに、すでに日曜夜のバラエティ「イ・スンギのチプサブイルチェ~師匠に弟子入り」(SBS)に出演中のイ・スンギが加わった形だが、彼はユ・ホジンPDとチャ・テヒョンが新番組を作ると聞いて、出演を即決したという。

 こんな背景からも、番組は「1泊2日」の匂いがプンプン漂う。とはいっても、似ているようで似ていないのが「ソウルの田舎者」。この番組は、ソウルで生まれ育ち、ソウルしか知らないチャ・テヒョンとイ・スンギに、ゲストが自分の故郷を自慢&紹介するというのが趣旨。つまり、制作スタッフが厳選したり、ガイドブックに出てくるような名所ではなく、ゲストが選んだ場所を訪れ、思い出を共有しながら旅をしていくローカルバラエティなのだ。

 初回放送では、釜山出身のチャン・ヒョク、イ・シオン、ラッパーのSimon Dominicがゲストとして登場。KTXに乗って、釜山駅に到着したチャ・テヒョン、イ・スンギを待っていたゲスト3人は駅前で2人と合流。方言指導から始まるオープニングトークで盛り上がり、その後は3人がそれぞれ、ゆかりのある釜山スポットを案内した。

 チャン・ヒョクとチャ・テヒョンは親友として知られ、チャン・ヒョクはこれまでもチャ・テヒョンが出演するドラマやバラエティに、特別ゲストとしてよく登場してきた。今回も2人の掛け合いは絶妙で、いくつも笑いどころがあったが、そんなチャ・テヒョンが最初に案内したのは、釜山グルメのテジクッパ(豚スープご飯)店。ドラマの撮影で釜山に来ていたとき、1か月の間、40杯以上食べていたという行きつけの店だ。

 すると、制作スタッフから「それぐらい食べたなら、スープを飲んだだけで、その店のものか分かるでしょ?」と魔の言葉がかけられ、たちまち“利きテジクッパ”が始まった。5つのテジクッパの中から、その店のものをチャン・ヒョクが当てたら、釜山チームが、外れたらソウルチームが食事できるというルールだ。

 結果的に、チャン・ヒョクが「絶対にこれは違う」と真っ先に外していたテジクッパが、実は正解。バラエティ的には面白い展開をチャ・テヒョンとイ・スンギが見逃すわけがなく、イジられるチャン・ヒョクを見られる貴重なシーンとなった。

  こうして、ゲストの思い出の場所巡りが始まったが、この後も、食事をする際は運試しゲームが繰り広げられ、ソウルチームVS釜山チームという対決構図が自然にできあがった。このような、食事をかけた運試しゲーム、そして、出演者が1台の車に乗り、自分たちで運転をして移動するスタイルはまさに「1日2日」と似ているが、この番組はゲストが思い出の地を案内するため、思わぬドラマが生まれるのが大きな違いだ。

 Simon Dominicが音楽を始めたきっかけや機会を作ってくれたクラブの社長と久しぶりに会うシーンでは、Simon Dominicが涙を流すほど感極まり、一気に感動的な雰囲気に包まれた。

 「ソウルの田舎者」は全12話で、1都市の模様が2話にわたって放送される予定。チャ・テヒョンとイ・スンギは「1泊2日」でバラエティセンスを鍛えられ、ゲームには慣れているので、余裕で圧倒的な強さを見せるが、その姿に嫌みがない。そのうえ、面白く切り込むだけではなく、しっかりゲストを立てることも忘れず、その絶妙な塩梅の回しができる。

 そんなイ・スンギとチャ・テヒョンにより、「1泊2日」と同じぐらい笑えるが、それに加え、ゲストの思い入れの強いエピソードが入る分、温かい気持ちになるのが、この番組の魅力だ。

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