トランプが“香港の特別地位”をすぐに“はく奪”しない理由は？

ドナルド・トランプ米国大統領は、“香港特別地位”をはく奪するためのレベルに入ったと言っただけで、すぐには香港の特別地位をはく奪しないと語った。

これは市場からの強い反発があったためであると、ロイター通信は29日（現地時間）報道した。

ロイター通信は、トランプ大統領がすぐに香港の特別地位をはく奪せず、はく奪レベルに突入するとだけ発言したのは、時間稼ぎのための措置だとみている。これは香港で会社を運営している米国企業たちの強い反発があったためである。

実際、香港に進出した米国企業は、米国行政府が香港に対する特別地位をはく奪した場合、莫大な被害が予想される。現在、香港に進出した米国企業は約1300社である。

それだけでなく、米国は香港に中国より低い関税をかけているが、香港は米国製の輸入品に全く関税をかけていない。おかげで香港は米国の最大貿易黒字地域となっている。