“2000人動員映画”が1位の韓国映画業界…「モノクロ版 パラサイト」は起爆剤となるか(提供:News1)
“2000人動員映画”が1位の韓国映画業界…「モノクロ版 パラサイト」は起爆剤となるか(提供:News1)
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、映画館の不振も続いている。1日あたり2万人台を記録していた日別総観客数は、1万人台まで減少した。ディズニー映画「ムーラン」を始めとして、韓国映画の大作も数多く公開が予定されている夏の繁忙期が始まる前までは、この状況が続くと予想されている。

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8日、映画振興委員会の映画館入場券統合電算網によると、「イップ・マン 完結」は7日に1日2472人を動員し、ボックスオフィス1位を記録した。累積観客数は3万6300人だ。続く2位は「1917」、3位は「ジュディ 虹の彼方に」がランクインし、観客動員数はそれぞれ1680人、1346人だった。

「イップ・マン 完結」は1日に公開され、7日までの1週間のあいだボックスオフィスで1位にランクインしていた。公開初週は4000人から6000人の観客を動員したが、2週目に入ると2000人台まで減少し、6日が2718人、7日が2472人であった。1日に5000人も入らない観客動員数でも、ボックスオフィスで1位がとれてしまうのだ。

1日の観客数は急減している。特にコロナウイルスの感染者が大きく増加した3月は1日の観客数が10万人いかに減少していた。3月で最も観客動員数が少なかった日は23日で、人数でいうと2万5873人だった。しかし、4月に入るとその記録までも下回り、7日には観客動員数が1万5429人となった。

それこそ“観客飢きん”ともいえる状況下で、政府は1日に関連対策を打ち出した。内容は、「映画観覧料を含む映画発展基金の賦課金を2月まで遡って減免」、「上半期の上映延期及び中止作 約20本の公開マーケティングの支援」、「約200館の零細上映館を対象に映画上映企画展の運営支援」、「撮影・制作が中断した韓国映画 約20本の制作支援金支援」などだ。

現在映画発展基金の減免については劇場側と具体的な話し合いができていない状況だ。ある劇場関係者は、News1に「映画発展基金について質問を送っているが、具体的な返答はなく困っている状況」だとし、「映画発展基金以外の対策については、何も話が出ていない」と明らかにした。

このような状況で、映画「パラサイト 半地下の家族」のモノクロ版が29日に公開を控えている。映画業界はこの「モノクロ版 パラサイト」が公開されれば、1万人台まで落ちた観客数が上昇するのではと好影響を期待している。期待作で中級以上の配給会社の作品が全て公開を延期し、既存の公開作の他に観客たちの興味・関心を引く映画が公開されることを待ち望んでいる。「パラサイト」は昨年公開された既存の公開作ではあるものの、一部映画館限定で公開されたモノクロ版への観客の期待度は高いという点で一線を画している。

ある映画関係者はNews1に「『モノクロ版 パラサイト』の公開で劇場の観客数が少しでも上昇するのではないかと期待している」とし、「必ず上昇して欲しいと心から願っている」と話した。

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