スティーブン・ビーガン米国務省特別代表(提供:news1)
スティーブン・ビーガン米国務省特別代表(提供:news1)
北朝鮮が自ら設定した“年末の協議期限”終了を目前に控え、朝鮮半島を取り巻く緊張が高まっている中、15日にスティーブン・ビーガン米国務省特別代表の訪韓は、その重大な分かれ目になると見られている。

今回の訪韓の最大の関心事は、2泊3日の日程の中で、北朝鮮との接触があるかである。去る10月初めにストックホルムでの“ノーディール”以後、実務者協議が開かれずにいる状況で、米国が“レッドライン”としている大陸間弾道ミサイル(ICBM)や衛星を搭載したロケット発射を、北朝鮮側が年末前後に実施する可能性を示唆してきた。

北朝鮮は23日前後に労働党中央委員会の会議を開き、闘争の方向を決定し、これを来年度の新年の辞に入れて発表したのち、“新たな道”へ進むものと予想される。このためビーガン代表の(北朝鮮への)接触の試みは、北朝鮮を協議のテーブルに復帰させる最後の機会だとされている。

しかし米国の要請に北朝鮮が応じないという見方が大半である。来年の11月の大統領選挙を前にした状況で、ドナルド・トランプ米国大統領が、米国内で北朝鮮に譲歩すると見られる措置をとるのは容易ではないとされているからである。

北朝鮮は去る7日、エンジン試験場のある平安北道(ピョンアンプクド)チョルサンの衛星発射場で“重大な試験”を成功裏に進めたと明かし、武力挑発の可能性を示唆した。

またその前日に北朝鮮外務省は談話として、米国の要請で国連安保理が召集されたことについて「どの道を選ぶかに対する明白な決心を下すのに際し、決定的な役割をした」と反発した。
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