会談前に記念撮影する鄭国防部長官(左)とエスパー米国防長官(中央)、日本の河野太郎防衛相=17日、バンコク(聯合ニュース)
会談前に記念撮影する鄭国防部長官(左)とエスパー米国防長官(中央)、日本の河野太郎防衛相=17日、バンコク(聯合ニュース)
【バンコク聯合ニュース】韓国の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官は17日午後、訪問先のタイ・バンコクで米国、日本との3カ国国防相会談を行った。同氏は会談終了後、記者団に、失効間近の韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を巡り米国が韓国と日本の双方に対し協定の維持を強く迫ったと語った。

 GSOMIA問題に対する米国の反応を記者団から尋ねられた鄭氏は、「米国の立場では韓米日協力の維持が重要なため、強く迫っている」と答え、「日本側にも圧力をかけており、われわれにもGSOMIAを維持するよう要求している」と述べた。

 韓国だけでなく日本へもメッセージを送り続けているとしながら、「エスパー米国防長官からも(3カ国会談の)終わりごろ、韓国と日本の双方に対し、政府によく話をしてGSOMIAが維持されるようにしてほしいとの要請があった」と説明した。

 3カ国会談の終盤に日本の河野太郎防衛相がGSOMIAについての日本の立場を話し、鄭氏も韓国政府の立場を説明したところ、エスパー氏は双方に対しこのように要請したとされる。

 鄭氏はこの日、3カ国会談に先立ち河野氏との2国間国防相会談も行った。両会談でGSOMIAに関する日本側の立場に変化があったかとの問いには、「(河野氏から)すっきりとした返答は聞けなかった」と答え、「平行線をたどったといえる」とした。また、GSOMIAを「両国政府として解決すべき問題」としながら、外交的な協議がうまく進んでほしいと河野氏と互いに話したことも明らかにした。

 GSOMIAはこのまま終了するのかと問われると、鄭氏は「そうした残念なことが起きないよう願うが、現在の進行状況には別の変化がみられない」と述べた。

 GSOMIAが23日午前0時に失効した場合、米政府は強い遺憾の意や失望感などを表明する可能性が高いとみられている。


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