首席秘書官・補佐官会議で発言する文大統領=11日、ソウル(聯合ニュース)
首席秘書官・補佐官会議で発言する文大統領=11日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は11日、青瓦台(大統領府)で開いた首席秘書官・補佐官会議で「政権発足からはや(任期の)半分の時間が過ぎ、残り半分の時間が一層重要になった」として、「国民と時代が求める大統領の役目を最善を尽くして全うする」と、政権後期の国政に臨む覚悟を語った。文大統領は9日に5年間の任期の折り返し点を迎えた。 文大統領は「残りの任期は国民にもっと低姿勢で近寄る」として、「国民の激励と叱咤(しった)に耳を傾け、重い責任感を持って国政に臨みたい」と言明し、支持を求めた。 また、「この2年半は乗り越えるべき過去を克服し、新しい未来に向かう転換の時間だった」と振り返りながら「任期の前半に種をまいて芽を出させたなら、後半は花を咲かせ、実を結んでこそ文政権が成功したといえる」と語った。その上で「国民が変化を確実に体感するまで、一貫性を持って革新・包容・公正・平和の道を揺るぎなく走っていく」と政権後期の国政運営の方向性を示した。 朝鮮半島の非核化問題については、「平和は朝鮮半島の運命を決めること」として、「これまでの奇跡のような変化も始まりにすぎず、まだ結果を楽観できない。依然として多くの困難なプロセスが残っているのは明白」と指摘した。ただ、「われわれには別の選択肢がない」とし、「平和・繁栄の新しい朝鮮半島が開かれるまで大胆に進み、必ず成功させなければならない」と強調した。 外交に関しては、「国益中心の4強(米中日ロの4大国)外交を強化しながら、外交の多角化を着実に推進し、外交のすそ野を広げ、『新南方・新北方』で交流協力と経済領域を拡大した」と評価した。 日本の対韓輸出規制強化措置にも言及し、「毅然(きぜん)として堂々と対応し、素材・部品産業の競争力を強化するきっかけとし、誰も揺るがすことのできない国に向けた礎を築いている」と述べた。 その上で「こうした転換の過程で問題も多く、現実的な困難も少なくなかった」とし、「その道を走ってきた結果、新しい韓国に向かう土台が構築されており、確実な変化に向かう基盤がつくられていると信じている」との認識を示した。
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