ムグァン役の新人俳優ファンヒ、「『アスダル年代記』は演技を渇望していた時に出会った作品」(提供:news1)
ムグァン役の新人俳優ファンヒ、「『アスダル年代記』は演技を渇望していた時に出会った作品」(提供:news1)
韓国で放送が終了したドラマ「アスダル年代記」の門を開いたムグァンは、ファンタジージャンルの特色を効果的に醸し出した人物だった。血も涙もないテカン部隊の戦士であるムグァンの無慈悲なまなざしと威圧感はお茶の間にもそのまま伝えられた。個性あふれるマスクは視線を釘づけにし、堅実な演技は関心を誘発させた。俳優ファンヒの話だ。

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 「アスダル年代記」はファンヒの新しい出発を知らせる作品でもある。演劇舞台で基本を積んだファンヒは「アスダル年代記」を通じて人気となり印象付けた。続いてSBS「医師ヨハン」では理解心と配慮に富む医師イ・ユジュン役に変身し、完全に異なる雰囲気を消化した。ロマンス演技でも強みを見せ女心を揺らした。

 今年、規模の大きな2作品を成功的に終えたファンヒの顔は明るい。彼は「今後もいつもそばにいる隣のお兄さんのように親近感のある俳優として近づいていきたい」と語った。

 ファンヒの本名はキム・ジス。演劇舞台まではキム・ジスとして活動したが、ドラマで演技を始めながら「ファンヒ」という名前に変えた。

 「僕は名前が与える気運やパワーがあると思う。もっとよい名前で活動したかったし、所属事務所のイ・ボムス代表からこのような考えを言ってみたところ、いろいろな名前の候補を話しながら、代表が大きな関心を見せてくださった。そのうちの一つが“ファンヒ”だった。いつか大きな作品に入る時ファンヒという名前で活動したかった。それがまさしく『アスダル年代記』だった。名前に泥を塗ることなく、僕もまた清涼に生きようと思う」

 そのおかげなのか「アスダル年代記」をはじめに高い注目を集めた。ファンヒは「昨年の5月にオーディションを受け、運よく合格した。オーディションで『ミセン-未生-』でのハン・ソンニュルのキャラクターの台本や時代劇の台本を演じたがいい結果が出て幸いだ」と語った。「どんな点が合格の理由だったのだろうか?」と尋ねると、「『アスダル年代記』がどうせ想像の時代を描くのではないか。特異なビジュアルがよく合うと判断されたのではないだろうか。動物的に見えるという言葉を聞くがその点が影響を与えたのではないかと思う」と答えた。

 自らさらに“動物的”という感じを出すためにさまざまな努力を傾けた。

 「フィットネス選手たちが行うタンニングマシンを10回以上受けた。元々色黒の方だがもっと日焼けした。テカン部隊のメイクを施してくれるチームが僕は薄めでも大丈夫だと言われとても気に入った(笑)戦士の役柄のために2、3か月間乗馬やアクションスクール、クロスフィット、ジムに通いながら過ごした。1日に7食ずつ食事をしながら体重も増やした。もう少し脅威的な感じを出すためだった。1日に鶏のささみを1kgずつ食べた。7kg程増やして撮影した」

 彼が見た部隊のムグァンはどんな人物だったのだろうか。

 「一番先頭を切って出てくる人物だ。台本を見てムグァンという人物自体インパクトが強かった。よく見られるキャラクターなので、僕がよく準備してみたかった。1年ほど活動を休みながら渇望し、演技に対する渇きが大きかった時に出会った役なのでより深く没頭した。台本に残忍な人物という表現はなかったが、何かを楽しめる人物のようだった。ムグァンは行動においてわずらわしさがなく悩みがない。“楽しむこと”と“笑うこと”というヒントを集めて、あえて残忍にしてみようと努力することなく、この状況をうまく伝えようという思いで臨んだ」

 第2話でムグァンが咆哮するシーンのインパクトが強烈だった。テカン部隊の威容を示すシーンだった。これについてファンヒは「天気も寒くて待機時間も長い大変な現場だったことを覚えている。弓を放った後に大声を上げたが、身体の筋肉が咆哮したような感じがした。その時に監督がこのシーンからまた撮り直そうとおっしゃったので、いいシーンができたようだ」と述べた。

 経験が浅い彼が良いチャンスを得た。ファンヒは「監督の立場からも検証されていない僕を選んだことは、簡単ではない決定だったようだ」としながら「いい役を任せてくださったことに感謝し、僕は運が良かったと思う」と語った。また「『アスダル年代記』は僕だけでなくすべてのキャストとスタッフの血と汗がにじみ出る情熱の作品」としながらも「時期や環境的に大変だった部分があったが、一度も試みたことのないジャンルなので、みんなで一緒に作り上げようという思いを共有していた」と述べた。

 奥地を背景にしただけに携帯電話もつながらない場所で、テカン部隊のキャストたちは皆、軍隊のような戦友愛を感じながら苦楽を共にしたという。

 「撮影が終われば先輩たちと高タンパクな食事をどうすればいいかと悩んだ。みんな体作りをしている時なので、お酒は特に飲まずにプロテイン情報を共有していた(笑)電話も通じない撮影現場ではお互いに丸太をダンベルのように持って運動をしていた」

 「アスダル年代記」で会った同僚や先輩たちから学んだことも多かった。

 「僕がもっと表に出る俳優になるために何をすべきかととても悩んでいた時に感じたことがある。先輩たちの“忍耐力”を見た。実際、撮影現場にずっといれば疲れる。撮影の準備ができれば外に出て撮影し、また戻ってくるのではなく、現場でずっと立ち続けて雰囲気を支えてくれる。チャン・ドンゴン先輩は一度も腰を下ろさなかった。最初はそれが不思議だった。『医師ヨハン』でのチソン先輩もそうだった。体力や精神力からもすごいと思った。僕もそのような姿を見習わなくてはという思いになった」

 良い出発を遂げたが、相変わらず謙遜モードをキープしていた。「ドラマを自評するなら、うまくやったと思うのか?」という質問に首を横に振った。「僕ではない他の人がやってもうまくいったと思う。気を引き締めなければ、傲慢にならずに演技を続けられると思う。すべてのことに感謝する気持ちだ。それでも良い反応を送ってくれる方々のおかげで大きな力を得ている」と述べた。

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