李在鎔氏(資料写真)=(聯合ニュース)
李在鎔氏(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国・サムスングループの事実上の経営トップ、李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長が20日、日本を訪問した。 日本政府の対韓輸出規制が強化されてからの訪日は、7月に続き2回目。李氏は日本財界からの招きで東京で同日開幕するラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会の開会式に出席し、開幕戦を観戦する。 開会式出席前にサムスン電子日本法人の経営陣から事業の現況について報告を受け、中長期事業の方向性について論議した。 韓国財界では、李氏の今回の訪日について、韓国と日本が非政治的な分野では依然パートナーであるということを国内外に発信するメッセージになるとの見方が出ている。 サムスン電子は国際オリンピック委員会(IOC)と契約を結んだ「ワールドワイドパートナー」というトップレベルのスポンサーとして2020年東京五輪・パラリンピックを支える。 李氏の訪日は、朴槿恵(パク・クネ)前政権で起こった国政介入事件の裁判や日本の対韓輸出規制などによる最悪の不確実性の中で、「サムスンの総帥」としての存在感を示す動きの延長線上にあるとみられる。 韓国大法院(最高裁)が先月29日に国政介入事件で朴槿恵被告などへの贈賄罪などに問われた李氏に対する二審判決を破棄し、審理を高裁に差し戻してから、李氏は最初の海外訪問先としてサウジアラビアを訪れた。今月15日にサムスン物産が手掛ける現地の地下鉄工事現場を訪問したほか、17日には同国の実権を握るムハンマド皇太子に会い、幅広い分野での協力策について意見交換した。 李氏は今年に入り、2月にインドのモディ首相、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国のムハンマド皇太子、5月にブッシュ元米大統領ら世界の要人と相次いで会っている。 今回の日本訪問も日本財界関係者の招きで実現した。サムスンの関係者は「世界的に広範囲なビジネスネットワークはサムスンの資産であり韓国の資産でもある」と述べた。
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