李先斉の墓誌の寄贈式に出席した等々力邦枝さん=19日、ソウル(聯合ニュース)
李先斉の墓誌の寄贈式に出席した等々力邦枝さん=19日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の密売グループにより盗まれ、日本で売却された朝鮮王朝時代高官の墓誌の寄贈式が19日、ソウルの国立中央博物館で開かれた。寄贈した等々力邦枝さんは「墓誌が日韓友好の絆として後世に残ることを祈っている」とあいさつした。 高さ28.7センチ、幅25.4センチの磁器製の墓誌は、朝鮮王朝時代前期の高官で、「太宗実録」の編さんなどに携わった李先斉(イ・ソンジェ、1390~1453)の事跡を刻んだもの。南西部・光州の墓から盗まれ、1998年に日本に持ち出されて収集家、故等々力孝志さんの手に渡った。韓国からの要請に、遺族が等々力さんの遺志を尊重し寄贈を決めた。 国立中央博物館のペ基同(ペ・ギドン)館長は等々力さんと妻の邦枝さんに謝意を表し、「政治的に韓日関係が難しい時期に墓誌が返還されたことで、友好関係の維持に向け新たなドアが開かれた」と述べた。国外所在文化財財団の池健吉(チ・ゴンギル)理事長は「等々力夫妻は正当に購入した墓誌が不法に持ち出されたことを後になって知り、返還という難しい決心をした」と説明した。 国立中央博物館は20日から10月31日まで墓誌を特別展示する。
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