「MYNAME」インス
「MYNAME」インス
9月6日(水)に初のソロ・ミニアルバム「NAKED」をリリースする「MYNAME」のインス。すでに発表されていた通り、10月26日(木)から兵役に就くため、今回のアルバムは、インスにとって入隊前最後のアルバムとなる。

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 「NAKED」というタイトルは、“NAKED=裸体の…”という意味ではあるが、心も身体も裸になるというコンセプトがあり、これまでの活動のこと、これからのこと、インスがアルバムを通じて、自分自身のすべてを表現していこうという想いが込められている。さらに、アルバム名にかけ、鍛え抜かれた神ボディの持ち主らしく、その肉体美を大胆に披露しているのも見どころの一つだ。

 インスと会うのは、「MYNAME」の5thアルバム「MYNAME is」(7月19日発売)のインタビュー以来。前回と違うのは、たった1人だということ。1人のインタビューはどうかと聞くと、「メンバーたちが韓国にいたら違ったかもしれないけれど、みんな日本にいるから、そんなに寂しくはないです。むしろ、一人で気楽ですよ(笑)」と余裕の笑顔を見せ、ソロアルバムの話を中心に、入隊前の心境、メンバーたちへの想いなどをたっぷりと語ってくれた。


<B>―「NAKED」は初のソロアルバムであり、入隊前最後のアルバムとなるので、慎重にコンセプトを決めたと思いますが、どういう経緯で「NAKED」に決まったんでしょうか。</b>
今回のアルバムは、自分が好きなジャンル、自信のあるジャンルということにポイントを置きました。好きなアーティストがクリス・ブラウン、アッシャー、SOL(BIGBANG)先輩、ジュンス(JYJ)先輩なので、そういう方たちのスタイルも混ぜて、アルバムを作りました。「NAKED」というアルバム名は、後からスタッフさんらにアイデアを出してもらったんですけど、見た瞬間、「カッコいいな!」と思って。もちろん、“裸”の意味もありますけど、私の“内面”も見せるという意味もあるので、いまのこのタイミングにぴったりなんじゃないかな。

<B>―「MYNAME」のアルバム「MYNAME is」のときも、たくさんの候補曲の中から収録曲を絞り込んでいましたが。</b>
今回は(候補曲が)100曲ありました!だから、タイトル曲を決めるのが、一番ナーバスな時間でした。ほかの収録曲は、みんなが聴きやすく、その中でカッコよさ、セクシーさを出せるものを選びました。

<B>―今回のアルバムには、同じバスケットボールチームのナ・ユンゴンさんと「2AM」のジヌンさんが参加されているんですね。</b>
2人とは、バスケットボールチームで仲良くなったんですけど、もともと専門は音楽だから、このアルバムが決まった瞬間、すぐに電話して、「参加してもらえませんか?」ってお願いしたんです。そしたら、「どんなスタイルがいい?」って聞かれたんで、コンセプトを話したら、ナ・ユンゴン先輩はバラード、ジヌンは明るいロックっぽい、ミディアムテンポの曲を次の日に送ってきてくれたんですよ。2人とも、私がほしかったものをすぐにキャッチして、作ってくれたので、会社側にそれを伝え、収録曲に入れることが決まりました。

<B>―では、「NAKED」は全6曲収録されているので、1曲ずつどんな思いが込められているのか、紹介をお願いします。まずは1曲目のリード曲「NAKED LOVE」。</b>
歌もダンスも、自分がめちゃめちゃやりたかった表現ができる曲です。ずっとやりたかったことが叶った曲なので、そのパフォーマンスはコンサートのステージでたっぷりお見せします。9月23日ですね。楽しみにしていてください!

<B>―「NAKED LOVE」はPVも公開されましたが、撮影エピソードを教えてください。</b>
1人で撮って、すごくラクでした(笑)。待ち時間がないし。それと、撮影が日曜日だったんですよ。私1人のために、スタッフさんが25人ぐらい集まってくれたということに、すごく感謝しています。日曜日なのに、私のせいで休めず、仕事をしてくれて、うれしかったです。それもあるし、自分が本当にやりたかったアルバムだから、現場では大変だとか、眠いとか、そういう後ろ向きの気持ちは全くなかったです。

<B>―PVでは肉体美も披露していますよね。</b>
上半身裸のシーンもあるじゃないですか。でも、これ最初はなかったんですよ。それで、私が監督に、「こういう機会がまたいつくるか分からないし、もし見せるんだったら、中途半端なタンクトップより、1回だけでもいいから裸で撮ってみましょう」って提案して。自分でも、すごくいいアイデアだったなと思います(笑)。今回はPVもジャケ写も、私のアイデアがけっこう入っているので、撮影していてすごく楽しかったです。

<B>―PVやジャケ写撮影の前は、この肉体美を作るために、運動や食事管理などもしたんですか?</b>
メンバーよりも1か月早く日本に来て、1か月間は鶏のささみばかり食べて。

<B>―かなり痩せましたよね。ファンも心配しているようですが。</b>
そうですね。でも、ダイエットはしていないんです。みんな心配してくれますけど、逆に元気ですよ!筋肉をつけるために、ささみとサーモンだけだったんですけど、普段よりちゃんと食べているから、体は喜んでいると(笑)。でも、やっぱり思ったのが、しょっぱいものを食べないと痩せますね。普段つまみとか、しょっぱいものっていっぱいあるじゃないですか。それを抜くだけでも違うなって。

<B>―トラックリストのほうに話を戻しますね。2曲目の「Hot Thing‘s」と3曲目の「Burn」はインスさんが作詞・作曲したナンバー。</b>
練習生のときから、R&Bとかアメリカの音楽を聴いて、自分でもこういう音楽をやってみたいと目指していたんで、この2曲はアメリカっぽい曲、アメリカのカラーがいっぱい入っていると思います。

<B>―「Hot Thing’s」は、ジュンQさんがフィーチャリングで参加していますね。</b>
もともと、ジュンQが入る予定はなかったんです。「Hot Thing’s」が最後のレコーディングだったんですけど、レコーディング前に、改めて自分の声だけの6曲を聴いてみたら、つまらないなと思ったんですよ。それで、ジュンQと一緒に運動をしながら、「こういう曲もあるんだけど、どう?」って「Hot Thing’s」の感想を聞いたら、好きなタイプの曲だと。この曲は、ジャスティン・ビーバーがラッパーとコラボした曲を参考にして作ったんですけど、その曲をジュンQも知っていて、自分も好きな曲だと言ったんで、その瞬間、「じゃあ、参加する?」「いいですか?」って。それがレコーディングの2日前。それで、急遽ジュンQが1日でラップを作って、コラボすることになったんです。

<B>―やっぱり、インスさんはジュンQさんとの相性がよさそうですね。</b>
よくないですよ(笑)。冗談ですけど(笑)。同じ苗字だし、同じAB型なんで。

<B>―ジュンQさんのバースデーファンミーティングのときも、大阪まで駆け付けたじゃないですか。</b>
大好きです(笑)。それもあったし、大阪まで行ったのは、兵役に行く前、メンバーの個人スケジュールがあれば、全部行きたいと思っているから。しばらく、そういうこともできなくなるから、遠かったんですけど、一緒に行ってきました。だから、末っ子(チェジン)がかわいそうなんですよ。私のソロ活動と同じ時期に舞台があるから。それで、いまタイミングをみていて、もし、昼の時間が空いていれば、こっそり見に行こうかなと。私が「見に行くよ」って言ったら、チェジンは絶対に緊張するから、何も言わずに見に行って、最後にあいさつして帰ってきたいです。チェジンが舞台に立っているのを見たら、たぶん涙が出るかもしれない…。

<B>―前回のインタビューでも、インスさんはこの数年で成長したチェジンさんのことをすごく褒めていたし、末っ子には特別な想いがあるようですね。</b>
チェジンは本当に上手くなったと思うし、私が兵役に行ったら、私がいないスペースをボーカルとして、チェジンに守ってほしいなって。もちろん、慣れていないこともあるだろうけど、絶対できると思うから、私の分まで頑張ってほしいなという気持ちがあります。

<B>―そして、4曲目は「You Don‘t Know Me」。</b>
これも、外国の方が作った曲です。実は「NAKED LOVE」も、バーって聴いた瞬間、すごくいいなと思って選んだ曲なんですけど、後から、クリス・ブラウンの曲とかを作っている方たちが「NAKED LOVE」を作曲したということが分かったんです。誰が作った曲か分からなかったけど、好きなスタイルの曲だから、耳に残ったんだなと思って。だから、「You Don‘t Know Me」も聴いた瞬間、必要だなと思って選んだ曲です。

<B>―5曲目はジヌンさんが作詞・作曲した「One last time」。最初聴いたときはどう思いましたか?</b>
“うん、コレだ!”と思いました。オーダーするとき、D-LITE(BIGBANG)先輩が日本のアルバムで歌っているような、明るいロック曲がほしいとお願いして、作ってもらった曲なんです。聴いた瞬間、「お~、ジヌン上手いな」って思いました(笑)。

<B>―ジヌンさんからは、こう歌ってほしいとか、歌うときのアドバイスなどはあったんですか?</b>
ジヌンもナ・ユンゴン先輩もそれはなかったです。逆に、歌入れして完成した曲を送ったら、「ありがとう」って言われました。「曲が似合っていて、良かったね」って。だから、すごく感動して。「バスケ以外にも、一緒に音楽ができて、すごくすごく幸せだし、感謝している」という内容のメールが2人からあって、すごくうれしかったです。

<B>―最後の6曲目はナ・ユンゴンさんが作曲した「Love Letter」。</b>
作曲者のところに、ナ・ユンゴン先輩と、チェ・ヨンジュンという名前があるんですが、この方は私の兄の親友なんです。中学生の頃から、その方は作曲とか歌の勉強をして、私が歌手になる前、ナ・ユンゴン先輩の会社に一緒に入って、いろんなことをやってきた方なので、この曲をもらったのもすごい偶然なんですが、本当にすごくいい曲です。兵役に行く私の心境をファンの皆さんに宛てたラブレターみたいにして、表現している歌詞もすごくいいし。「しばらくそばにいてあげられずにごめんね」という歌詞が一番好きです。

<B>―この曲はピアノの伴奏中心で、インスさんの歌声がよりダイレクトに心に響く曲ですね。</b>
もともと、ピアノ・インストゥルメンタルで来て、レコーディングした後、いろんな楽器を入れる予定だったらしいんです。でも、レコーディングを終えて、「ピアノだけでもいけるんじゃない?」って変更になったんです。

<B>―さきほど、「歌詞もすごくいい」って言っていましたが、いろいろな思いを巡らせると、泣けてくる歌詞ですよね。レコーディングはどうでしたか?</b>
歌うとき、ちょっと大変でした。だから、ステージで歌うとき、どうしようかなって(笑)。感情が込み上げてくると、涙を我慢できないから。そういう曲のとき、たまにファンの方から言われるんですよ。「いい曲だから、しっかり聴きたい」とか、「我慢できないのも分かるけど、1回ぐらいは生声で聴きたいです」みたいな。そういうお願いをされるんで、ステージではしっかり歌いたいなと思います。

<B>―ここまで6曲紹介してもらいましたが、今回のアルバムは、満足のいく仕上がりになりましたか?</b>
自分に厳しい人だから、満足はしていないですけど、自信はあります!その瞬間瞬間を大事に作ったアルバムなんですけど、たぶん2年後とかに聴くと、すごく恥ずかしくなるのが分かっているし。だから、もちろん活動は超頑張っていきますけど、もっといろんな勉強をしていきたいし、もっとレベルアップしたいし。

<B>―じゃあ、ある意味これがスタートということですね。</b>
そうです。すごく大事なスタートです。もちろん、このアルバムを出して、最後にコンサートをして、軍隊に入りますけど、自分としてはこれがスタートだから、このアルバムを聴いて、新しくファンになってくれた方は寂しくなると思いますけど、そういうスタートの意味を持つアルバムを聴いてもらっただけでも、自分としてはすごくありがたいし、うれしいです。もちろん、2年は長いんですけど、アメリカの方では、3、4年に1回のペースでアルバムを出すアーティストもいますからね。私は“休憩”とか“留学”するつもりで、2年を過ごそうと思っているし、目標もいっぱいあって、英語がペラペラになること、2年後に聴かせる曲をいっぱい作ること、発声やピアノとかの楽器の練習など、やることがいっぱいあるんで、あっという間に過ぎると思います。

<B>―いよいよ入隊となりますが、これまで日本では5年間一緒に活動してきたメンバーたちに、どんなことを言いたいですか?</b>
今回のソロ活動のインタビュー取材で、その質問、たくさん聞かれたんですけど、みんなすごく大人になったんで、何の心配もないです。自分のことをしっかり考えているし、アーティストとしての欲も出てきて、ふと隣を見ると、ライバルになったなと思うぐらい、成長したと思います。だから、一つだけ、「MYNAME」のことをずっと守ってほしい、ということを言いたいです。1人で仕事をしていると、たまに忘れることもありますけど、その中心には「MYNAME」があるし、「MYNAME」がなかったら、ここまでできなかったと思うので、これからもしっかり守ってほしいです。

<B>―心配はないということですが、それでも、あえて気がかりな部分を挙げるとすると?</b>
面白く言うなら、私が(兵役に)行くと、セヨンが上から2番目になるから、大変になると思います。いままでは、ちょうど真ん中という中途半端な立場で、上も下もいたけど、私が行くと、セヨンは上のほうになるから、セヨンが下の2人をもっと引っ張っていかないと。コヌは宇宙人だからね(笑)。

<B>―セヨンさんに期待ということですね(笑)。ジュンQさんは、インスさんがいないと寂しくなりそうですが。</b>
かな~!? 最近、ソロ活動をしながら、「MYNAME」を一歩離れたところから見ると、4人の雰囲気がすごくいいんですよ。逆にちょっと寂しくなるぐらい(笑)。だから、正直心配がないんです。しかも、セヨンとコヌが最近、仲いいんですよ!ジュンQもコヌと音楽作業しているし…。 コヌは頭がいいから、セヨンやジュンQをパッとフォローしたりするし、チェジンは…、いまは舞台で忙しいからいつもいない(笑)。男5人で7年も暮らしていると、そんな干渉もしないし。ま、そういう関係です。

<B>―入隊日まではどう過ごそうと思っていますか?</b>
ギリギリまで日本と韓国で仕事をしようと思っています。自分の時間はいらないです。いまは休みたくない。だから、逆に神様に感謝しています。「なんで、いまなんですか?」みたいな、ちっちゃい不満もありますけど、ファンの皆さんと過ごせる時間をいっぱいくれてありがとうございます、と。9月も10月も皆さんに会える機会が沢山あることに感謝しています。

<B>―9月23日(土)にはZEPP TOKYOでソロコンサートを開催されますが、どんなコンサートにしたいですか?</b>
やっぱり1人のコンサートなんですけど、ほかの4人がいない寂しさをファンの皆さんに感じさせてしまったら、ダメじゃないですか。だから、いろんな曲で自分の魅力を全部発揮して、皆さんがあっという間に感じるぐらいのコンサートにしていきたいなと思っています。

<b>―9月24日にはファンミーティングも品川インターシティホールであるんですね。</b>
はい、23日は沢山踊ったりして、ライブを見せますが、24日はみんなで笑って、笑顔になる楽しいお楽しみ会みたいなイベントを企画してます。皆さんと沢山お話したり、一緒に笑ったりしたいですね。

<B>―では最後、ファンに伝えたいメッセージをお願いします。</b>
最近、個別握手会とかでも、みんながすごく笑顔で、「元気で行ってきてね」と言ってくれて、たくさんのエネルギーをもらって、すごくすごく幸せです。本当に、笑顔で行けるんじゃないかなという気持ちをいっぱい感じて、すごく感謝しているし、本当に2年は…、すぐだから。もちろん、待つ側はすごくつらいと思いますけど。だから、SNSとかでもコミュニケーションをとる予定だし。信じて、「MYNAME」をずっと見守りながら、待っていてほしいなと思っています。大好きで~す(ハート)。


 「男気が強く、真面目で礼儀正しい、頼れるみんなのお兄さん」と言われるが、今回はインタビュールームに入ってきた瞬間から、穏やかな優しい笑顔で、これまでのグループインタビューのときとは違う、柔らかい雰囲気を漂わせていたインス。これが入隊前最後のインタビューになるであろうから、最後にもう一度「言い残したことはありませんか?」と念のため聞いてみると、自分の言いたいことはしっかり伝えてくれたようで、「大丈夫です」と清々しい表情を浮かべていた。

 そして、お別れのあいさつをしようとしたら、「まだ行かないから」と制止され、これから始まるソロ活動に向けて意欲を高め、目を輝かせていた。インスはソロ・ミニアルバム「NAKED」を引っさげ、リリースイベント、ソロコンサートなど、入隊前までソロ活動に全力で臨む。


ヘアメイク:菊地弥生



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