【世宗聯合ニュース】北朝鮮経済の難局は電力供給が不足し経済の好循環構造が崩壊したことが主因だと、韓国の専門家が分析した。 政府系シンクタンク、韓国電気研究院のユン・ジェヨン研究員は15日に関係資料に掲載された論文で、「北の経済難は体制の非効率性と核開発固守による軍事的な緊張関係のためだが、突き詰めると電力の供給不足が主因だ」と指摘した。北朝鮮は重化学工業を中心に発達したが、電力不足が北朝鮮経済に致命傷を与え、炭坑の動力源不足、石炭の生産減少、石炭不足、燃料不足、火力発電所の稼働率低下という悪循環構造になったとする。 北朝鮮の電力事情が悪化し始めたのは1970年代後半だ。当局が打開に向けさまざまな方策を打ち出したものの、悪化は深刻化し、住民の生活も厳しくなった。韓国銀行(韓国の中央銀行)によると、2013年の北朝鮮の発電量は韓国の4.3%程度と推定される。 ユン氏はドイツで電力など経済インフラと事業分野の協力が他の分野に比べ遅れたために、統一後に大きく混乱があったと指摘しながら、「統一コストの削減という面で、北の電力産業の検討が必要だ。北の現況を分析し、シナリオ別の対策を立てなければならない」と述べた。mgk1202@yna.co.kr
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