【ラスベガス、ソウル聯合ニュース】米ゴルフツアーで活躍する韓国人ゴルファーのベ相文(ベ・サンムン)さん(29)が22日、軍入隊の延期をめぐる韓国での行政訴訟で敗訴し、近く帰国して兵役の義務を果たす考えを示した。 ベさんが韓国兵務庁を相手取り、国外旅行期間の延長許可申請を認めないとした処分の取り消しを求めていた訴訟で、大邱地裁は同日、ベさんの申し立てを棄却した。 軍入隊を延期するための国外旅行期間の延長を許可しなかった兵務庁の措置を合法と判断した形だ。 地裁は判決文で「国外旅行期間の延長を許可するには、国外移住目的で米国に居住したことが認められる必要があるが、要件を満たしていない」と棄却理由を説明した。 現在、カナダに滞在中のベさんは判決を受け、ファンや国民に心配をかけて申し訳ないと謝罪した上で、「判決を全面的に尊重し、法の判断を謙虚に受け入れる」とコメントした。早期に帰国して入隊する考えを示したが、帰国時期は明言しなかった。 ベさんは2013年に米国の永住権を取得。兵務庁で国外旅行期間を延長し、米国でゴルファーとして活動していたが、同庁は昨年12月に延長の不許可を通知するとともに、翌年1月末までに帰国するようベさんに求めた。しかし、ベさんが帰国しなかったため、2月に兵役法違反の容疑で警察に告発した。 ベさんは「米国のプロゴルフの舞台で一生懸命活躍する若手選手として、今がとても重要な時期だと思い、海外滞在期間の延長という合理的かつ合法的な制度の枠組みの中で方法を探そうと最善の選択をした」と、この間の経緯を説明した。 だが、判決はゴルファーよりもまずは国民としての義務を果たさなければならないことに気付かせてくれたとし、「兵役の義務を果たし、立派な韓国のゴルファーとして生きていく」と約束した。  ベさんは2008年と09年に韓国で賞金王に輝いた後、11年には日本でも賞金王になった。米ツアーでは13年と14年に1勝ずつを挙げている。 stomo@yna.co.kr
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