リッパート氏(米国防総省提供)=2日、ソウル(聯合ニュース)
リッパート氏(米国防総省提供)=2日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国政府はリッパート米国防長官首席補佐官の次期駐韓大使内定について、韓米同盟をより一層強化するきっかけになるとして歓迎する雰囲気だ。
 韓国政府内ではオバマ大統領の上院議員時代に外交安保担当補佐官を務めたリッパート氏が、オバマ氏の最側近であるという点に注目している。
 韓国政府筋は2日、「リッパート氏は必要であれば、大統領に直接電話をかけられる人物だという評価が多い」と述べた。また、北東アジア情勢が緊迫する中、リッパート氏は韓米間で積極的な役割を果たせる人物だと期待を示した。
 米政府はこれまで副次官補級の人物を駐韓大使に起用してきた。今回、次官補を務めたリッパート氏の内定が決まったことで以前よりも高位の人物が指名されたことを評価する声も聞かれる。
 リッパート氏は韓米同盟に対する理解が深く、韓国政府内では同盟発展に寄与したいとする意志が強いのではないかという見解も出ている。
 国防長官首席補佐官であるリッパート氏は、朴槿恵(パク・クネ)政権で外交安保を担当する高官らが訪米するたびに面会を重ねているという。先月のオバマ大統領来韓にも大きく貢献したとされる。
 リッパート氏と面会したことがある韓国政府関係者は「韓国に関する問題を正確かつ具体的に把握しており、韓国への愛情も深いのが印象的だった」と話した。
 一方、オバマ政権のアジア重視政策を支える立場から駐韓大使として韓米日の3カ国協調にのみ集中する場合、日本との間で歴史認識問題を抱える韓国との協力に問題が生じる可能性もある。
 リッパート氏は今年41歳。年齢が若いという点が韓国国民の感覚に合わないのではないかという指摘もある。
 これについて韓国政府関係者は「年齢を問題にするのは韓国的な観点。この10~20年で最も強力な次期米国大使ではないかと思う」と話した。

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