【ソウル聯合ニュース】韓国輸出入銀行は25日、北朝鮮の朝鮮貿易銀行に軽工業品生産のために供与した借款の元利金を返済し延滞賠償金を支払うよう通告した。
 輸出入銀行が北朝鮮側に軽工業借款の返済を求めたのは今回が初めて。これに先立ち、同行は北朝鮮側に食糧支援のために供与した借款について、複数回にわたり返済するよう求めてきた。
 朝鮮貿易銀行は、北朝鮮の対外金融事業を総括し外貨決済を行う北朝鮮の代表的な特殊銀行。1959年に北朝鮮の対外経済取引拡大の動きに合わせ設立され、70年代に北朝鮮が欧州各国から借款を受ける際に重要な役割を果たした。
 2000年代には南北貿易で北朝鮮側の決済銀行に指定され、輸出入銀行と食糧借款に関する協約を締結した。
 輸出入銀行は07年に衣類、靴、石けんの生産に必要な原材料、約8000万ドル(現在のレートで約82億円)相当を朝鮮貿易銀行に軽工業借款として提供した。
 北朝鮮は同年に元本の3%に当たる40万ドルを現物で償還した。残り97%は年利1%を5年据え置き、10年にわたり分割返済することになっている。
 輸出入銀行関係者は、「今月24日に初めての返済期日を迎えるため、先月27日に北側にファクスを送ったが今のところ返答はない」と伝えた。
 軽工業借款契約に従い延滞事実を通告されてから30日以内に延滞を解消できなければ債務不履行の事由が発生する。延滞元利金については、当初の支給期日から実際の支給日まで年利4.0%の延滞賠償金率を適用した延滞賠償金が課される。
 食糧借款も延滞が続いている状態だ。
 輸出入銀行は2000~07年に約7億2005万ドル相当のコメ240万トン、トウモロコシを借款方式で提供したが、朝鮮貿易銀行は12、13年の期日に元利金計1162万ドルを償還していない。
 輸出入銀行は統一部と協議し朝鮮貿易銀行に借款の返済を求めていく方針だ。

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