【ソウル聯合ニュース】韓国で小説家、村上春樹の新作「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」の版権入札が行われた。落札した出版社の民音社は27日、7月上旬に出版予定だと明らかにした。
 出版に際しての契約金であり印税の一部に当たる「先印税」の提示額について、民音社は「契約上、公開できない」としているが、一部では1億5000万円(約16億6300万ウォン)以上で過去最高額を記録したとの声も出ている。
 ある出版業界の関係者は1億5000万円を提示した出版社が落札できなかったと伝えている。また今回の入札に参加した出版社の関係者は「予想よりも落札価格が高かった」と話している。
 これまで韓国の出版業界ではダン・ブラウンの「ロスト・シンボル」とJ.K.ローリングの「カジュアル・ベイカンシー  突然の空席」の先印税が10億ウォンを超えたとされている。
 村上春樹の前作「1Q84」については、1億円(現在のレートで約11億ウォン)を提示した出版社が落札できなかったと言われている。
 ある出版業界関係者は、業界が不況にもかかわらず高額で落札されたことに驚いた様子だった。

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