【ソウル聯合ニュース】韓国企画財政部は9日に公表した経済動向報告書(グリーンブック)10月号で、「韓国経済は物価・雇用が安定しているが、ストライキ・台風など一時的な要因の影響で主要実物指標が不振」と診断した。
 8月の鉱工業生産は自動車業界のストライキにより前月比0.7%減少した。
 小売販売も同3.0%減少したが、9月にはストライキ解消と秋夕(中秋節)連休で改善されたものとみている。
 8月に前年同月比20.2%減少した乗用車の国内販売は、9月にストライキ終了で供給が正常化されたことから3.1%の減少にとどまった。
 企画財政部は消費心理が回復し、多少遅れてはいるが物価、賃金などの消費条件が改善する傾向にあるとみている。
 設備投資は今後、機械受注、設備投資の調整圧力など先行指標の傾向を踏まえると、多少厳しいものと予想した。
 9月の経常収支は、8月の輸出入車の黒字による商品収支が順調なことから黒字基調を維持する見通しだ。
 8月末基準の財政執行率は71.4%。
 世界経済は米国が緩やかな回復傾向を見せているが、ユーロ圏の景気低迷が持続しており、新興国は成長の勢いが弱まっていると評価した。
 企画財政部は、世界経済の鈍化に対する懸念が続く中、国内の消費と投資心理の回復が遅れ、対内外の経済条件の不確実性が高まった状況だと総評した。

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