接種率70%にも関わらず失敗…結局、今回の対策もワクチン = 韓国(画像提供:wowkorea)
接種率70%にも関わらず失敗…結局、今回の対策もワクチン = 韓国(画像提供:wowkorea)
韓国政府が29日、新型コロナウイルス特別防疫点検会議を通じて発表した対策の重要ポイントは「ワクチン接種」と在宅治療を基本とする「医療対応システム」の変化だ。

 韓国政府は、現在実施中の高齢者層やリスクの高い施設の従事者及び入所者に対するブースター接種を今週中に終え、18歳以上の成人も来月4日からブースター接種を実施する計画だ。ブースター接種の間隔も、現在より残余ワクチンを活用した場合、従来の接種勧告期間より1か月短縮できるようにするなど、ワクチン接種を急ぐことにした。

 しかし、ワクチン接種だけで現在の防疫悪化状況を解決できるかは未知数だ。当初、韓国政府は接種完了率70%を達成すれば、集団免疫になると公言していたが、すでに空念仏だ。さらなるワクチン接種後の免疫効果を期待するためには、2週間の期間が必要だという点を考慮すれば、増加している感染者や重篤症患者の数などをどのように減らすべきかに対する早急な対策が必要だ。

 ハルリム(翰林)大 カンナム・ソンシム(江南誠心)病院感染内科のイ・ジェガプ教授は「今回の対策だけでは現在の厳しい状況を打破することは難しい。しばらくの間、全国民が厳しい状況に置かれるだろう。」と指摘した。

●ブースター接種のスピード戦…18~49歳もブースター接種を実施

 韓国政府はブーター接種の必要性を強調し、18歳から49歳も新型コロナウイルスの基本接種(計2回接種)が完了してから5か月後にブースター接種を開始すると明らかにした。

 疾病管理庁は「基本接種に追加して、3回目の接種が免疫維持と感染予防に必須であるということで、人々の認識を転換する必要がある」と説明した。

 これにより、18歳から49歳も基本接種が完了してから5か月(150日)後にブースター接種を実施することとした。18歳から49歳の年齢層については来月2日からブースター接種の事前予約が始まる予定で、残余ワクチンを活用すれば当日接種も可能だ。

 今回の対策の主な内容の一つは防疫パス(接種証明、音声確認制)の有効期間を6か月としたものだ。基本接種の完了者に対して防疫パスを発給する場合、6か月間の有効期間(ブースター接種の間隔5か月+猶予期間1か月)を設定し、防疫パスを維持するため接種間隔内のブースター接種を促す制度を準備した。12月20日からの施行に向けて準備を進めている。
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