7~9月期の実質GDPは前期比0.4%増加した(コラージュ)=(聯合ニュース)
7~9月期の実質GDPは前期比0.4%増加した(コラージュ)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が24日発表した7~9月期の実質国内総生産(GDP、速報値)は前期比0.4%増加した。成長率は今年1~3月期がマイナス0.4%、その反動などから4~6月期は1.0%となったが、7~9月期は鈍化。今年の年間成長率は2%に届かない可能性が高くなった。7~9月期の前年同期比の成長率は2.0%だった。 7~9月期の民間消費は前期比0.1%増加した。乗用車などの耐久財消費が増えたため。日本旅行を中心とする海外旅行(国外消費)や衣料品などの準耐久財消費は減った。政府支出は健康保険給付を中心に1.2%増加した。 建設投資は建物、土木工事とも減少し、同5.2%減となった。設備投資は0.5%増だったが、半導体製造装置など機械類への投資は減った。 輸出は半導体と自動車を中心に同4.1%増加した。輸入は0.9%増。 7~9月期の成長率は市場の予想を下回った。専門家の多くは0.5~0.6%の成長を見込んでいた。 背景としては、政府の財政支出効果の半減が挙げられる。4~6月期は集中的な財政投入で成長をけん引したが、7~9月期は余力が低下した。政府部門の成長寄与度は4~6月期の1.2ポイントから7~9月期は0.2ポイントに低下した。 民間部門の成長寄与度は4~6月期がマイナス0.2ポイント、7~9月期が0.2ポイントだった。プラス転換は果たしたものの、財政支出効果の低下を補うには力不足だった。 韓銀によると、年間2%の成長を可能にするには10~12月期に1%成長を実現する必要があるが、望みは薄い。大信証券のエコノミストは「年間2%の成長率は不可能になった。1.9%も難しそうだ」と話している。 7~9月期の実質国内総所得(GDI)は、交易条件の悪化により前期比0.1%増とGDP成長率を下回った。
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