第1外務次官として対米外交を主導してきた金桂官氏(中央)はしばらく表舞台から姿を消していたが、9月に外務省顧問として再登場した(コラージュ)=(聯合ニュース)
第1外務次官として対米外交を主導してきた金桂官氏(中央)はしばらく表舞台から姿を消していたが、9月に外務省顧問として再登場した(コラージュ)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信によると、金桂官(キム・ゲグァン)外務省顧問は24日に発表した談話で金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)とトランプ米大統領の親交をあらためて強調しながら、「意志があれば道は開けるもの。われわれは米国がこの年末をどう賢く越していくか見たい」と述べた。金委員長は米国との非核化交渉の期限を年末と区切っている。

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 金氏は先ごろ公式の場で米朝首脳が互いを尊重し良い関係を維持しているとしたトランプ氏の発言に言及し、「私が確認できるのは、わが国務委員長同志とトランプ大統領の親交が深く、互いに対する信頼が変わらず維持されているということ」と強調した。数日前に金委員長に米朝関係をはじめとする対外事業に関する報告をしたところ、金委員長もトランプ氏との関係は格別という話をしたという。金氏は「こうした親交関係により、朝米(米朝)間に横たわる障害物を乗り越えて両国関係をより良い方向へ進展させていく動力がもうけられることを願ってやまない」と述べた。

 金氏は両首脳の親密ぶりをアピールすることで、金委員長が4月の施政演説で提示した交渉期限の年末を迎える前に3回目の米朝首脳会談を実現させたい考えをにじませたといえる。また、米国に促した「賢い」行動とは、北朝鮮が要求している「新たな計算法」の受け入れを迫るものとみられる。

 北朝鮮はこの談話を通じて米国と引き続き対話する意向を示したことになる。今月5日のスウェーデン・ストックホルムでの実務協議を北朝鮮は「決裂」と主張したが、協議再開の可能性もありそうだ。スウェーデン側は23日に在韓スウェーデン大使館での記者会見で、米朝がストックホルムで実務協議を再開できるよう双方に招待状を送る計画を明らかにしている。

金外務省顧問が談話を通じてあらためて米国に働きかけた=(聯合ニュース)[



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