康熙奉(カン・ヒボン)氏
康熙奉(カン・ヒボン)氏
1月31日(木)東京・神保町のブックカフェCHEKCCORIにて「康熙奉(カン・ヒボン)トークイベント」が開催された。

東方神起 の最新ニュースまとめ

 ロコレ(愛韓編集部)編集長で、「韓流スターと兵役 あの人は軍隊でどう生きるのか」(光文社新書)「今の韓国時代劇を楽しむための朝鮮王朝の人物と歴史」(実業之日本社)等の著作で知られる康熙奉氏。

 あいにくの雨模様にもかかわらず、康熙奉氏の人気を窺わせるように会場は満席。
本日のテーマは「韓国芸能界のオモテとウラと兵役問題」。

 康熙奉氏は「今日は韓国芸能界のオモテとウラとヨコとナナメ(笑)と、そして兵役問題ということで90分、知っている限りのことを話します」とユーモアたっぷりにあいさつし、イベントがスタート。

 まずは雑誌原稿の序盤に紹介されている雑誌名「愛してるっ!! 韓国ドラマ」の編集長時代の経験をもとに1990年代から「冬ソナ」で爆発的な韓流ブームとなった年代、そして現在までの韓国芸能界について現場でのエピソードや裏話を織り交ぜながら弁をふるった。

 韓国芸能界の一番の特徴として、マネージャー主義だとし、芸能事務所に所属していてもマネージャー主体となり、日本では芸能事務所がしっかり管理し、個々にマネージャーがつくとし、日本芸能界との違いを明かした。

 また、日本でも絶大な人気を誇る東方神起や世界的人気のBTSを中心にK-POPについて話が及ぶと会場も熱心に聞き入った。

 時折、ホワイトボードを使い、わかりやすく説明する康熙奉氏の言葉に頷く人も少なくない。
俳優やK-POPアーティストが続々と入隊、除隊のニュースが流れる昨今、大きな関心が寄せられているものとして、兵役問題が挙げられる。

 トークの後半は兵役問題について、熱く語った。
以前は芸能人にとって、兵役は社会から隔離され、2年近くも活動を休止せざるをえないとして考えられていた為、かつては「兵役は芸能人の墓場」と呼ばれていた。

 しかし、現在はSNSなどによって、入隊中の様子がわかることにより、兵役をキャリアと捉える傾向があるという。

 さらに俳優ヒョンビンソン・ジュンギ、東方神起のユンホを例に挙げ、兵役をキャリアとし成功した芸能人と紹介した。海兵隊の隊員は「男の中の男」と尊敬をこめて呼ばれている軍の訓練が一番厳しいことで有名な海兵隊に自ら志願したヒョンビン。除隊後、逞しいイメージをプラスして、俳優として大活躍している。

 ソン・ジュンギは軍事境界線のすぐ近くの最前線で軍務を全うし、復帰作「太陽の末裔」でエリート軍人役を見事に演じ、以前の柔らかなイメージを脱ぎ捨て、演技の幅を広げた。
ヒョンビン、ソン・ジュンギは兵役を最良のキャリアにした俳優だとした。

 最後に芸能界において、兵役に対する印象の変化を促した立役者として、「東方神起」のユンホを挙げた。ユンホとチャンミンも除隊後、芸能界に復帰した後は、さらにパワーアップしたステージを披露し、絶大な人気を誇っている。

 特にユンホは難易度が高いと言われる特級戦士に選ばれている。体力・射撃技術・軍務態度で最高レベルの人に与えられる名誉が「特級戦士」だ。軍楽隊の練習に集中し、体力や射撃技術でトップレベルに行くのは超難関といっていいだろう。

 ユンホが兵役期間中、どれだけ努力したことかとしながら、新兵訓練でも最優秀訓練兵賞を受賞したユンホに対し、「入隊時に『除隊するときは、より強くて、いっそう素敵な怪物になって帰ってきます!』と宣言したユンホは本当に素敵な怪物になって帰ってきた」と称賛した。

 続いて、兵役の基本的な知識として、「兵役期間」、「徴兵検査」「新兵訓練」等について語った。
「兵役期間」については2018年10月から実施されている兵役期間の短縮で21か月から18か月に短縮されるとし、18か月の兵役期間が完全に実施されるのは、2020年6月15日以降に入隊した人で、それまでは2週間ごとに1日ずつと、段階的に兵役期間が短縮されるとした。

 「徴兵検査」では1級から7級まで兵役等級が判定され、1級から3級の人が現役兵、4級は喘息、後遺症など持病がある人で、チャン・グンソクは双極性障害のため、社会服務要員となった。

 社会服務要員は区役所や福祉施設での任務となり、チャン・グンソクは消防本部への配属になったとした。兵役期間は24か月で、兵役期間短縮で21か月になる。また、「東方神起」チャンミンが広報団で広報活動をしていた「義務警察」は2023年までに廃止されると明かした。5級以下は免除か、再検査が行われるそうだ。

 「新兵訓練」については5週間で、義務警察や社会服務要員の人たちの新兵訓練は4週間に短縮される。

 論山訓練所で毎週月曜日に入所式が行われており、今まで芸能人はこの論山訓練所に行っていたが、最近は最前線の部隊に直接行く芸能人もいるそうだ。軍隊では1日でも早く入所した人が上と、上下関係が厳しいとのこと。

 続いて、最近の大きな変化として、2月1日からは平日の夕方以降外出が許可されるようになったり、4月からは平日の夕方以降土日携帯電話の使用ができるようになると述べた。
兵役の延期や兵役の種類、兵役の完全プログラムなど資料を基に詳しく語った。

 最後に参加者から様々な質問に答えるなど、約90分に及ぶトークイベントは康熙奉氏の魅力的な話術によって、大盛況で終了した。

 人気俳優イ・ジョンソクの入隊や、俳優チュウォンの除隊、さらにK-POPグループの入隊、除隊が連日ニュースに、さらに「BTS(防弾少年団)」の世界的な活躍での兵役免除など大きな関心が寄せられているなど、康熙奉氏の講義によって、より詳しく知ることができたトークイベントとなった。







◆ブックカフェCHEKCCORI
http://www.chekccori.tokyo/

◇康熙奉(カン・ヒボン)の講演会情報
「さらにパワーアップ!! 韓流時代劇講座」
2月23日(土) 「韓流時代劇の主人公たちは実際にこんな人だった」
3月 2日(土) 「韓流時代劇で描かれた歴史的な大事件の真相に迫る」
ともに時間は午後1時30分から3時まで
■場所: KJカルチャーサロン(KJナビゲーションズ内)
東京都新宿区新宿3-3-1 龍王堂ビル4F
新宿三丁目駅C4出口徒歩1分(新宿伊勢丹至近・マルイアネックス向かい)
[主催]
KJカルチャーサロン
(KJナビゲーションズ内)
03-6273-2201
academy@kjnavi.co.jp
お申込みと詳細な情報は以下のリンクから
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