「Highlight」ヤン・ヨソプ
「Highlight」ヤン・ヨソプ
Highlight」のメインボーカルとして活躍しているヤン・ヨソプが12月9日(日)、東京・品川プリンスホテルステラボールでソロコンサート「2018 YANG YOSEOP LIVE ‘白’ in JAPAN」を開催した。

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 ヨソプは2月に韓国でソロアルバム「白」を発売、6月にソウルでデビュー後初のソロコンサートを開催。そして同日、日本でも開催されることとなった。特にヨソプは、来年1月24日に入隊することを発表している。今回のコンサートは入隊前最後の日本ソロコンサートとなったため、しばしのお別れの前にヨソプのステージを見ようと、会場には多くのファンが詰めかけた。またこの日はメンバーのヨン・ジュンヒョンも応援に駆け付け共にステージを盛り上げたほか、ヨソプが感極まって涙する場面もあったりと、ファンと一緒に感動の時間を過ごした。

 大歓声で会場いっぱいのファンに迎えられたヨソプは、日本1stソロアルバムに収録された藤井フミヤの楽曲のリメイク「Another Orion」を披露。出だしの歌詞を早く歌いだしてしまい、客席から笑いが起きる場面もあったが、すぐに幻想的な歌の世界に引き込み、「I‘ll be with you」でも癒しのボイスをたっぷりと聴かせてファンを魅了した。

 2曲を披露すると、日本語であいさつ。「こんばんは、ヨソプです。コンサートに来てくださった皆さん、ようこそ!オープニング曲で…本当にごめんなさい(笑)。緊張しました(笑)。恥ずかしいですね、フゥ~」と先ほどの失敗に触れ、ファンを笑わせた。「もう12月ですね。いろいろと忙しいと思いますが、時間を作って見に来てくれて本当にありがとうございます。今日は僕と楽しい時間を過ごしてくれたらうれしいです」と伝えた。そしてもう一度「さっきの僕のミスは忘れてください(笑)」と話し、会場から「ケンチャナヨ~(=大丈夫)」という声が飛ぶと、「正直、僕の方が忘れられないと思う(笑)」と再び笑いを誘った。ファン思いのヨソプは「今日は頑張って日本語をたくさん使いたいと思います。少しへたなところもあると思うのですが、それでも僕の頑張っている姿を見ていただけたらと思います」と伝え、ファンを喜ばせた。

 「Today」、「Promise」に続く「Come Out」ではダンサーが登場し、この日初めてのダンス曲を披露。ヨソプが踊り始めると会場から大歓声が上がった。ヨソプもお気に入りだという「Tukk」では軽快なナンバーでますます会場の雰囲気が熱くなった。ヨソプは今回のソロコンサートの主題をアルバム名と同じ「白」にした。これには「“白”という言葉の意味を考えた時、いろんなイメージが浮かびますよね。背景にたくさんのことを込めたくてこのタイトルにしました。いろんなイメージを歌に込めて、僕の気持ちを皆さんに伝えたいです」と明かした。その言葉通り、その後もスタンドマイクを使いセクシーな一面を見せた「When I Get Paid」、会場を楽しい雰囲気でいっぱいにした「You Don‘t Know」、ヨソプの歌唱力の高さを実感できる「Butterfly」、「The Beginning」など、さまざまなカラーのナンバーを披露した。

 この日はメンバーのヨン・ジュンヒョンがスペシャルゲストとして登場!ファンが大喜びする中、2人で「Sudden Shower」を歌った。ヨソプが「ジュンヒョンくんです」と紹介すると、大歓声にジュンヒョンも笑顔を見せた。この日ジュンヒョンは、プードルのようなキュートなパーマヘアで登場したが、これについてヨソプが「僕がステージに上がる前まではそんな髪型じゃなかったじゃん、びっくりしたよ(笑)。わんちゃんがステージに立ってるみたいだった」と話してファンを笑わせた。ジュンヒョンは直前までヘアスタイルのセットをしていたと明かしながら、「皆さん、こんにちは。ジュンヒョンです。今回、僕が来たいと言って自ら望んで出演したんですよ」とあいさつ。これにヨソプは「ジュンヒョンくんが来てくれなかったら、新しく映像を撮ったりとか僕の作業がもっと大変になっていたと思うんです。ジュンヒョンくんは僕のヒーローです!」と笑顔で語り、絆を感じさせた。

 「次のステージはジュンヒョンくんにお任せします」と言い残すと、握手を交わしてステージを後にしたヨソプ。ジュンヒョンは「ヨソプくんは少し休んでくださいね。皆さんが温かく迎えてくれてありがたいです。今日は僕もこのコンサートのお客さんなので、皆さんと同じ気持ちで聴いていました。ヘアスタイル大丈夫ですか?(笑)」と笑いを取りつつ「I Love You」を。歌詞に合わせて客席に向かって愛の銃を撃ったり、最後の歌詞「オンジェカジナ」を日本語で「いつまでも」と歌い、会場を大いに盛り上げた。日本語の部分は「計画したわけじゃなく、突然思いついて歌ってみました。皆さんに笑ってもらおうと思って」と話すとさらにファンは歓喜。「今日は僕にたくさんの時間を使ってはいけないんです(笑)。ヨソプくんに会いたい人がたくさんいると思いますので、最後にもう1曲だけ披露します」と「WONDER IF」を歌い、ヨソプへとバトンタッチ。

 白いジャケットに着替えて再登場したヨソプ。「プードルのステージ可愛かったですね。見ていたらなんだか妙な気分になりました。子犬が歌を歌っているみたいで(笑)。冗談です(笑)」としながらも「同じグループのメンバーが一緒に力を合わせてステージを作るということが、不思議であり、妙な感じもするし、とても気分の良いことでもあります。今ジュンヒョンくんも聞いていると思うけど、心からありがとうと伝えたいです」と笑顔を見せた。

 ここで「皆さんに問題です。僕が日本に来て初めて歌った曲を覚えていますか?」と問いかけた。客席から「Blue!」という声が聞こえると「そうです。『BEAST』という名前さえなかった時でしたよね。この曲をお届けすれば、皆さんにとって特別な曲になると思ったので、今日は一人だけど歌います」と、「嵐」の「Blue」を歌い始めた。しかし、胸に込み上げてくるものがあったのか、下を向いて涙するヨソプ。なんとか再び歌いだすも、また涙をこらえきれず歌うことができなかった。その間、ファンは一緒に涙を流しながらも、声援と拍手を送り続けた。後ろを向いて涙を拭いたヨソプは「あんまり歌を聴いてもらうことができなかったですね…皆さんの涙を見たら胸にぐっと来るものがありました。まだ歌う曲がたくさんあるのに、どうしよう(笑)」と笑いながらも、涙でなかなか言葉が続かない。「こういう時にメンバーがいてくれたら落ち着くんですが、今日はメンバーがいないから…」とステージの脇の方を見たヨソプ。すると「プードル(ジュンヒョン)も泣いてます(笑)」と話し、ファンと共に涙を流しながらも笑った。「最初はこの名曲をうまく歌いたかったんです。でもこちらの方が泣いてらっしゃったので…(笑)」とファンのせいにするヨソプ。「それに歌詞の意味も、今の僕たちによく合ってますよね。18時半の回でも泣きそうなんだけどどうしよう…(笑)。韓国のコンサートでもこんな風にはならなかったのに、その時に泣いておけばよかったです(笑)。その時に我慢していた涙も今一緒に流れているんだと思います」と涙目で話した。

 そしてファンに伝えたかったことを率直に語った。「僕たちが初めて日本に来た時から今一人でステージに立つこの時まで、皆さんと一緒だったから幸せだったとお伝えしたいです。今後『Highlight』としてまた皆さんに会いに来ると思いますが、会場の大きさとか、いろいろ変わるかもしれないけれど、皆さんに向けたこの気持ちは変わることはありません。『BEAST』という名前から『Highlight』まで、数えきれないほどたくさんのことがあって、僕たちに関連した噂もたくさんありましたよね。それに揺れることなく、僕たちの手を握って共にいてくれた皆さんに感謝します」という、心からのメッセージだった。

 次に披露した「It‘s You」では、ヨソプが知らなかったファンからのサプライズが。曲が始まると一斉にファンが「ヨソプに会えて本当によかった。いつも待っています」と書かれたプラカードを掲げた。するとヨソプはすぐにくるっと向きを変え、再び涙を流した。またもファンに泣かされてしまったヨソプは「もう目を閉じて歌うしかなかったです(笑)。むしろ僕が皆さんに会えて本当によかったと思います」と感謝を伝えた。

 「ご存知のとおり、これから少しお別れの時間があることを知っていますよね。でも僕は全く怖くないんです。皆さんの心があることを分かっているから。ぜんぜん怖くなくて、むしろ楽しみなんです」と入隊を控えるも、頼もしい心境を語った。「戻ってきたら、『嵐』さんの『Blue』をしっかり聴いてもらいますね(笑)」としっかり再会を約束。

 さらに入隊中のドゥジュンからのメッセージも紹介。「少し前にドゥジュンが休暇で出てきて会ったんです。皆さんにすごく会いたがっていました。その時にこの言葉を伝えてほしいとお願いされました。『皆さん、幸せでいてくださいね』と…」と、伝言の任務を果たし、メンバーのファンへの深い愛を感じさせた。

 涙涙のコンサートだったが、ラストは「Look At Me Now」で明るく最後の時間をファンと共有。「いつになるかは分かりませんが、次に会う時はもっともっと素敵な姿になります。ヨソプでした!」と深々と頭をさげ、公演は終了した。

 トークのほとんどを日本語で進行し、日本活動の原点ともいえる「Blue」を歌うなど、ヨソプの日本ファンへの思いが強く感じられる、ファンにとっては忘れられない時間となった。また、入隊に対する力強い覚悟の言葉から、除隊後はどんな歌手になっていくのか、すでに今から楽しみになってしまうほどの頼もしさも感じられた。


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