「CROSS GENE」
「CROSS GENE」
5人体制となった「CROSS GENE」が4月30日(月・祝)、東京国際フォーラム ホールCにて、1年ぶりとなる日本単独公演「CROSS GENE JAPAN LIVE 2018『UTOPIA』」を開催。

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 1年前と同じ会場で行われた今回の公演タイトルには、「この日が終わりの始まりとなる。すべてを破壊して新しく再生しよう」というメンバーの想いが込められ、振付も全曲メンバーたちがアレンジしたというパフォーマンスで、日本デビュー5周年を迎えた5人が、約2時間半にわたって、一段と成長した姿を見せ、3階席まで埋め尽くした国内外のファンを魅了した。

 オープニング映像が流れた後、明るくなったステージに座禅を組むように座ったメンバーたちが現れると、会場は大歓声。武術を振付に取り入れた韓国デビュー曲「La-Di Da-Di」(日本語Ver)で幕を開けた。

 「皆さん、お久しぶりです。『CROSS GENE』が1年ぶりにここに帰って来ました!同じ場所に着きましたね。皆さんが会いに来てくれて本当にうれしいです!」とファンとの再会を喜ぶリーダーのシン。そして、今回のライブより、新たに販売された6色カラーチェンジ機能付きペンライトを持つファンに、自己紹介ではそのメンバーのカラーにしてほしいとお願い。タクヤは紫、ヨンソクは青、サンミンは緑、セヨンは黄色、シンはピンク。白が全体カラーとなっている。ファンはペンライトの色を変えながら、メンバーたちを大きな声援で迎えた。

 また、前回の公演では、シンの提案で自分を動物に例えて自己紹介したが、今回は食べ物に例える自己紹介に。お母さんの味が大好きだという理由で、「僕はハヤシライスです」とタクヤ。次のヨンソクはまず客席に、自分が何を言っても「そだねー」って返してくださいとお願いし、「僕は『CROSS GENE』のヨンソクです」(そだねー)、「僕は『CROSS GENE』の中でイケメンです」(そだねー)とここまではバッチリ。ところが、「僕は『CROSS GENE』の中で一番身長が高いです」と言うと、ファンも戸惑い、メンバーからは「うそだねー」とツッコミが(笑)。自分を食べ物に例えると、「桃です」と答え、「桃のデザインが僕のお尻のデザインと同じだからです」と独特な表現をするヨンソクに、「みんな一緒だよ!」とまたもメンバーからツッコミが入り、末っ子ヨンソクの天真爛漫な無邪気さに、会場は笑いに包まれた。

 サンミンは「僕といえば、おにぎりかな。簡単に食べられて便利だから。簡単だけどおいしい」と言うと、タクヤから「サンミンは簡単ってこと?」とつっこまれ、「簡単じゃない」とニッコリ。セヨンは「僕は心が透明だから水」と例え、最後にシンは「自分を食べ物に例えると、たこ焼きです。噛めば噛むほどタコがおいしくなるじゃないですか。香りもいいし。中身がちゃんと魅力的な男だっていうことです」と話し、今回も楽しい自己紹介で会場を和ませた。

 次は、メンバーたちがファンのために作ったというメドレーへ。セクシーなダンスが目をくぎ付けにする「Amazing-Bad Lady-」(韓国語Ver)で始まり、「Dreamer」(日本語Ver)、「MY LOVE SONG」(日本語Ver)と続き、爽やかなメロディの「Sky High」(韓国語Ver)ではメンバーたちがキュートなダンスとアクロバットを披露し、会場の熱気はピークに。
「ヤバイね」、「めっちゃ盛り上がるね」と興奮気味のメンバーたち。シンは「200%のパフォーマンスが出たね。皆さんの応援がすごく大きくて、それを2倍に返さなくちゃ、という気持ちで踊りました」とキラキラした表情を見せた。

 アッパーチューンの「Watch out」(韓国語Ver)に続き、「I’ll be fine」(韓国語Ver)では、メンバーたちがステージセットの階段に横並びに座って歌い、メンバー同士肩にもたれかかったりするなど、ほほ笑ましい姿も。

 ここからはソロ、ユニットコーナーへ。トップバッターはセヨン。ことし2月の生誕祭イベントで初披露した自作曲「欲しい」をクールかつセクシーなパフォーマンスで熱唱した後、ヨンソクとサンミンが、ヨンソク作詞、サンミン作曲の「waite a minute」を息ぴったりの楽しい雰囲気で披露。そして、ヨンソク、セヨン、サンミンの「X HEARTS」(クロスハーツ)がキレキレのダンスパフォーマンスを魅せた。

 さらに、シンが作曲に参加し、作詞をした「さよならと言われても僕は変わらない」をヨンソク、サンミンとコラボし、ラップも披露するなど新たな一面を。タクヤはお馴染みのピアノで、今回は「CROSS GENE」の「そばにいて」を弾き語り。静まり返って、タクヤの艶っぽい声に耳を傾けるファンをうっとりさせた。

 メンバーたちがそれぞれの魅力を発揮した後は、再び5人のステージへ。扇子を使ったパフォーマンスの「YING YANG」(日本語Ver)、人気のダンスナンバー「Black or White」(韓国語Ver)はファンの掛け声も一段と大きくなり、会場のボルテージが最高に。さらに、新曲「Dystopia」(韓国語Ver)をいち早く初披露した。

 今回、「YING YANG」と「Black or White」はライブバージョンにし、アレンジを加えたので、タクヤは「リハーサルが大変だったね~」と振り返った。また、5月は韓国でカムバックし、活動する「CROSS GENE」だが、「緊急告知」として、日本デビュー5周年を記念し、今夏BS日テレで「CROSS GENE」の単独バラエティ(バラエティ+ショートドラマ)が放送されることも発表され、ファンを歓喜させた。

 ステージに剣が用意されると、「デビューの頃の心が目の前にあります」とシン。「次の韓国のアルバムのタイトルは『ZERO』です。その意味は、僕たち5人がゼロから始めて、スタートする気持ちで、皆さんともっと遠くに、もっと上に行きたいという気持ちで『ZERO』になりました」と明かし、そのスタートにふさわしい、2013年の日本デビュー曲「Shooting Star」(日本語Ver)を剣を使ったダイナミックなパフォーマンスで披露した。

 続けて、「新しい未来へと」とハートフルなメッセージが込められた「Future」(日本語Ver)をノリノリで歌ったメンバーたちは、次の曲「page of love」(日本語Ver)では「皆さんと一緒に踊りたいです」と自分たちで考えたという振付をレクチャー。隣の人と仲良しになるダンスということで、名付けて「家族になろうダンス」を全体で何度か練習した後、シンが「恥ずかしくてやらないというのはダメですよ。恥ずかしいのは一瞬ですが、思い出は一生だから」と名言を残し、曲が始まるとファンも楽しく踊り、会場全体が一つになった。その雰囲気のまま、次はメンバーたちがファンへの思いを込めた「手紙」(日本語Ver)をしっとり歌い上げた。

 「コンサートもいよいよ後半戦です」というタクヤが、「皆さん、まだまだいけますよね?」と3階、2階の客席に向かって「声出していきましょう!元気ですか?」とファンの元気を引き出すと、「そのままの声を僕たちに届けてください!次からハイスピードでグーンっていくんで、ついて来てください!おいてかれんなよ!」と煽り、5人で話し合って作ったというメドレーに突入。

 パワフルなダンスの「For This Love」(韓国語Ver)、「ヌナ ノ マリャ」(韓国語Ver)とノンストップで続き、「NO NO NO–K.remix-」(日本語Ver)ではメンバーたちもペンライトを使ったダンスを披露。「CRAZY」(日本語Ver)では、ファンも一緒に「CRAZY!」と叫び、ボルテージがMAXのまま、タオルをぶんぶん回す「Love & Peace」(日本語Ver)まで、その熱量は全く途切れることがない。

 いよいよ最後の1曲を前に、メンバーたちはファンに感謝の気持ちやこれからの意気込みを伝えた。サンミンが「久しぶりのコンサートで、メンバーたちも緊張して、オレも元々緊張しないけど、久しぶりだから緊張しましたね。やっぱり僕のパートも多かったし、ダンスの振付も変わったから。メンバーと一緒に集まって、いいパフォーマンスができてうれしいです。僕はいつもステキな舞台で踊るのが幸せです。皆さんのおかげです。ありがとうございます」と話すと、シンが「いろんなダンスを修正するとき、1番考えたり、大変だったと思うサンミンにメンバーみんなで感謝します」と伝え、会場からも温かい拍手が送られた。

 ヨンソクは「1年ぶりのコンサートじゃないですか。僕は1年間、挑戦する時間でした。日本で初めてミュージカルもやったし、今回5人でのコンサートを準備しながら、フォーメーションもチェンジして、シンさんもラップもやって、メンバーの努力があって、そして、ファンの皆さんの力、応援のおかげでこのコンサートができました。だから、また約束します。すぐに会いましょう!」と力強く語った。そんなヨンソクに、シンが再びリーダーとして「最近、『CROSS GENE』の雰囲気を明るくしてくれて、5人で楽しく練習ができるようにしてくれて、ありがとう!」と感謝した。

 セヨンは「タイトルが『UTOPIA』で、みんなが気持ちをゼロにして、また始めるという気持ちでいろんなパフォーマンスをして歌ったんですが、その思いが伝わりましたか?僕はファンの皆さんとコミュニケーションが1番重要だと思うから、いつもいろんなことを話して、舞台も作って、もっと熱くなっていきましょう!」、タクヤは「僕もヨンソクと同じように個人としても挑戦した年でした。僕、人の運ってすごくいいと思っていて、周りのいい人たちに囲まれて、支えられて1つ1つ仕事をしていると感じる1年でした。ここにいる皆さんも『CROSS GENE』、僕とのつながりで、こういうつながりをもっともっと大事にしていきたいし、これからも僕、『CROSS GENE』のことを好きになってもらえるように頑張っていけたらなと思います。ステージに立てていることは当たり前のことじゃないし、たくさんの人が応援しに来てくれることもすごいことだと思います。メンバーが日本語で気持ちを伝えられるのもすごいことだと思うので、これからもそんなすごいことを皆さんとできたらなと思います」と伝えた。

 「メンバーのバランスをとってくれるタクヤとか、いつもお兄ちゃんとして、メンバーの元気を引っ張ってくれるセヨンさんとか、素晴らしいメンバーたちとステージに立つこと、素晴らしいスタッフの皆さんと仕事ができること、そして1番大事な皆さんとここにいることが僕たちにとってラッキー、奇跡じゃないかなと思います」とシン。日本デビュー当時を振り返り、「皆さんがいる限り、僕たちはずっと存在して、皆さんのそばで歌って、5人が一つになって世界の一番上まで、諦めず、これからも頑張りたいと思います。よろしくお願いします」と語ると、最後の曲を「大変なとき、疲れているとき、諦めたいとき、そういう瞬間、ずっとそばにいてくれた皆さんへ、僕たち5人が頑張って書いた曲です」と紹介。本編ラストは「MIRACLE」(日本語Ver)。シンは目を潤ませながら歌い、「皆さんと出会ったことが僕たちには、1番大きい奇跡です。きょうは本当にありがとうございました!」と締めくくった。

 アンコールを受け、再び登場した「CROSS GENE」はアフロヘアに変身!「sHi-tai!」(日本語Ver)で2年ぶりにアフロ姿を披露し、曲が終わると、アフロを脱ぎ、メンバー同士で髪を整え合う仲睦まじい様子を見せた。そして、ダンスナンバー「ナハゴノルジャ」(韓国語Ver)、定番のエンディング曲だった「AURORA」(日本語Ver)を約5年ぶりに披露し、曲中にはメンバーたちが客席に降りて、ファンとハイタッチをするなど最後までファンを熱狂させ、幕を閉じた。

 「またすぐ会えるから期待して」(セヨン)、「きょうは楽しかった」(サンミン)、「すぐに会いましょう!」(ヨンソク)、「カムバック頑張るぞ!」(タクヤ)、「みんな愛してるよ~」(シン)と充実した表情を浮かべ、ステージを後にした「CROSS GENE」。さらなる高みを目指し、5人での新たなステージが始まった。




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