「CHERRSEE」左からNENE、MIYU、SAYURI、LENA、HIKARU
「CHERRSEE」左からNENE、MIYU、SAYURI、LENA、HIKARU
「BIGBANG」や「SISTAR」、「超新星」など多くの人気グループ・歌手に楽曲を提供している韓国の有名音楽プロデューサー「勇敢な兄弟」が手掛ける日本のガールズグループ「CHERRSEE」(チェルシー)。

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 2016年5月、「Mystery」でデビューし、10月には2ndシングル「白いシャツ」を発売。約5800名の中から選ばれた5人の精鋭MIYU、SAYURI、NENE、LENA、HIKARUは地方まで足を伸ばしながら多くのファンを獲得してきた。キュートでセクシーな5人がいよいよ5月24日3rdシングルをリリースした。

 5月でデビュー1周年を迎える「CHERRSEE」にインタビューを慣行。ニューシングルへの思いや活動に対する気持ちを語ってくれた。はきはきとしたあいさつをしてくれたメンバーたちは、新曲の衣裳をまとって出迎えてくれた。


<B>― 新曲リリースおめでとうございます!新曲の紹介をお願いいたします。</b>
MIYU:ファーストシングルとセカンドシングルは恋する女の子を歌った曲だったんですが、今回はガラっと変わって大人の恋愛を描いた曲です。愛と痛みと別れの3つを曲やダンス、あとはPVで表現した曲になっています。
HIKARU:強さMAXです!

<B>― 振付や歌詞など、新曲の注目ポイントはありますか?</b>
HIKARU:サビの歌詞で「ほっといて」という言葉が何回も出てきます。その「ほっといて」という言葉が初めて聞いた方には印象に残るのかなと思っています。ただ単に「ほっといて~」という感じではなく、その中にも悲しい「ほっといて」だったり、強い「ほっといて」だったり、女性の切ない気持ちの「ほっといて」だったり…。恋愛をしている女の子はいろんな感情を持っていると思うので、そのそれぞれの感情を私たちの歌う「ほっといて」というフレーズにリンクさせて、共感してもらえる歌詞だと思います。曲を聴いてもらって、そういう感情を楽しんでもらって…楽しむというか…そうしてもらえたらなって。
NENE:突き放しているんですけど、突き放しいてる裏にある悲しみとか切なさとか怒りとか、そういう感情を描いていますね。「白いシャツ」や「Mystery」のようなストレートな感じじゃなくて、結構裏に感情が隠れているような歌詞です。
HIKARU:吹っ切っている「ほっといて」…ですよね。MIYUが歌っている部分で「惑わさないで」という歌詞があるんですけど、いろんな誘惑を吹っ切ろうとしているのに優しい言葉とかかけてこないで!という「ほっといて」です。
MIYU:強がっている部分もあります。
HIKARU:全部違う意味が込められた「ほっといて」なんです。私たちは今まで、人がころころ変わらない歌詞割りだったのですが、今回は変わっていってそれぞれの「ほっといて」があるんです。

<B>― 女性の方には共感できそうな曲ですね。一方男性にはどう感じでほしいですか?</b>
HIKARU:女性って弱いところも隠しているようで、知ってほしいからこういう曲が生まれるのかなって思うんです。PVでは、この衣裳(着用していたスパンコールのピンクの衣裳)の時はバーレスクのようにステージの上でやっているのですが、他の衣裳、セットの時は普通…というか、悲しさとか弱さとかいうものを表現できるようなセットでやっています。この衣裳の時は強さ!ステージの上では強くいるけど、その裏ではこういう感情を抱いて「ほっといて」って言ってるんだよ、ということを表しているので、女って強いよなって言われるんですけど、本当は強くないということを知ってほしいです(笑)

<B>― レコーディングやPV撮影時のエピソードはありますか?</b>
SAYURI:今回初めてスタンドマイクを使っていてポイントにもなっているんですが、練習の時はマイクを着付けずにスタンドのところだけで練習していて、いざPV撮影当日ってなった時に初めてマイクを着けての撮影でした。それが感覚とかも違ってきて苦労した点でもありますが、PVの中ではすごいポイントになっています!
NENE:レコーディングもPV撮影も含めて、感情表現をするのがすごい大変だった印象があります。今回の撮影では笑顔が一切NG、禁止だったので、寂しい表情だったり、切なさだったり、怒っていることをレコーディングでは声で表現して、PVではセリフとかがない分、表情や仕草で表現しなければいけなかったので、その部分をどうやるかっていうのが自分との葛藤でもあり、苦労した部分でもあります。個人的には、目線と体のラインを意識して…目線はやっぱり一番伝わりやすいかなと思うのでいろいろ表現のバリエーションもありますし、(実際にやって見せながら)こうやってたら舞い上がってたりとか、落ち込んでたら「シュン…」ってなったりとか、体のラインを…実際にどう映っているのか、そこは意識しました。
LENA:今回はいろんな衣裳がいっぱいあって、それぞれメイクも違って大変でした。時間もかかったので…。表情も「違う!」と何度も言われて、衣裳によって表情も変えて…ちょっと難しかったです。
HIKARU:レコーディングの時マイクのところにカメラがあって、ちょっとだけ反射して自分が写って見えたんですけど、それを好きな人に見立ててだったり、私はレコーディングの時に譜面台が目の前にあるのが嫌なので部屋の一番遠いところに置いて、自分とマイクだけになってプロデューサーさんとレコーディングをするっていう空間にしました。特に2曲目の「Oh Mama」はサウンドが悲しい感じなので、周りに何もないという状況で、自分と、その人と、プロデューサーさんと向きあうという状況で入り込みたいという気持ちで挑みました。

<B>― 前回のインタビューが昨年10月頃でしたが、その間で印象に残っているイベントなどはありますか?</b>
MIYU:地方のイベントが印象に残っています。大阪出身が3人いるので関西に行ったときは「また関西に来てね」っていう声をいただいたり、名古屋も岡崎市も仙台も行かせていただいたんですが、その時も「また来てね」っていう声がすごく印象的で。簡単ではなかったんですが、こうして3rdシングルを出すことができてリリースイベントで(各地に)戻ることができて本当にうれしいです。
HIKARU:LENAの始球式もあったよね。
LENA:そうなんです。去年仙台の方で始球式をやらせていただきました。「楽天」のホームスタジアムだったので、たくさん練習もして、お客さんもたくさんいて…。去年のベスト始球式にも選ばれました!
HIKARU:見ていた関係者の方々が、「え!? 今どっちで投げた?」「今のはなんだったんだ!? 」みたいなリアクションをしていましたね。(笑)
NENE:野球をよく知る人から見ると異例の投げ方だったみたいで、球場がざわついて。(笑)
HIKARU:始めは球が届いたことの「お~!」だったのですが、そのうち「え?え??」「どっち?」みたいな。(笑)

<B>― 「Apink」さんのイベントなど見に行かれて一緒のお写真など上がっていましたが…</b>
SAYURI:先輩である「Apink」さんのライブとかもよく観に行かせていただき。本当にためになることばかりです。
HIKARU:「Apink」の皆さんとは写真を撮るときに少しだけお話しして…。とってもうれしかったです。
LENA:名前を呼んでくださいました。「お!『CHERRCEE』~!」って。うれしかったです。

<B>― 5月でデビュー1周年ですね。おめでとうございます。これまでの1年を振り返ってのお気持ちを聞かせてください。</b>
MIYU:まず今回3rdシングルは、ファンの方だったり家族や友達、「CHERRSEE」を見ていてくれる人のおかげで出させていただけたので、感謝の気持ちでいっぱいです。3rdシングルを出すまでにSNS1万人計画をして、始めは「絶対やろう、頑張ろう!」っていう明るい気持ちだったんですが、それがだんだん簡単なことじゃないんだと知る機会が何回もあって…。3rdシングルももっと早めに出せるって予定だったのが、なかなか人数が伸びなかったりと、「3rdシングルが出せない」と言われてしまった時もあって。そういう時に皆で話し合って、チラシを配りに行ったり路上ライブをさせていただいたり、ファンの方の協力を得て出せることになったので、すごく思い出深い曲になったなって思います。
SAYURI:デビューさせていただいた時は「GIRLS AWARD」という大きなステージで、その当時はスタッフさんに言われるがままって言ったらあれですけど、一生懸命がむしゃらにはやってたんですけど、あんまり自分たち発信ということに取り組めてなかったんです。でもさっきのSNS1万人計画が始まって、メンバーの意識とかもすごく変わったなって思うし、5人自身もどうしたら良くなるかってことにより真剣に取り組んで…1周年を迎えた今、そういった意味で成長したかなと思います。
HIKARU:この1年…デビューっていうものはすごく大きくて、1番初めは「GIRLS AWARD」っていう大きな舞台に出させていただいて、その先というか…「甘えてはいけない」ってスタッフさんも言ってくれるし、私たちもひしひし感じています。「GIRLS AWARD」はもともとお客さんがいる状態でライブをさせていただいたんですけど、日々の自分たちがお客さんを呼んでこなきゃいけないっていうライブはお客様が2人っていう日もあって。まだ1年目だし、何もわからないからってスタッフさんが協力してくれて甘えてた部分もあったんですが、2年目からはそういうことが通用しないので…。1周年が近付くにつれて「もっとしっかりしないと」と思うこともあります。SNS1万人計画があんまり上手くいかない時は不安で、何をしたらいいのかわからなくてがむしゃらにいろんなことをしてきたんですが、何が良いのか考えても考えてもわからないときとか、1万人っていう数がどれだけ大きな数かっていうことがわかった時に、一人ひとりのお客様がいるから1万人になるんだって…当たり前のことなんですけど、それがリアルに感じた1年だったなって。デビューするまでも練習生で大変でしたが、デビューしてからの方がリアルさが増すというか、「大変」の種類が変わったなって思った1年でした。
NENE:この1年…あっという間はあっという間だったんですけど、すっごく濃かった1年だなって思って。20年間生きてきた中でも最上級に濃かった1年でした。と言うのも、いろんな経験をすることもできたし、いろんな感情になることもあったし、初めての経験ばかりだったということもあって、スキル向上はもちろんなんですが、今まで経験できなかったことを経験したことによって、知らない自分だったりとか考え方だったりとか意識とかそういうものも見つけられたので、すごく…なんだろう…ためになったというか、自分が変われるきっかけになった1年なのかなって。2年目からは、この1年を大事にして、1年の経験を通してまた新しいことに挑戦したりとか、新しい自分を見つけたりとか、この
年を踏まえたこれからにできたらいいなと思います。
LENA:私はデビューする前は日本語が全くダメで、日本に来る前は全然聞き取れなくて、取材のときもいつも韓国語で話して、MCのときも全く話せなくて…(少し涙ぐみながら)今もまだもどかしくって毎日頑張ってるけど…今は皆と頑張りたいっていう思いで…日本語の勉強も一生懸命頑張ってます、はい!「CHERRSEE」の今の目標はSNS1万人計画ですが、まだ達成できていませんが、私もまだ帰りたくないんですよ。だからもっと練習して実力もつけて、MCも頑張りたいです。「CHERRSEE」と一緒に頑張って、大きなステージに立ちたいと思います。もっといろんなことを話したいんですが…以上です!(笑) ありがとうございます!

<B>― この1年成長したなと感じることや、もっと変わっていきたいなと思うことはありますか?</b>
MIYU:私は高校を卒業しました。「CHERRSEE」のことをたくさん考えるようになりました。高校生のときは両立させることに必死というか、あれもしないと!これもしないと!って感じだったんですが、今は「CHERRSEE」に対してプラスになることはなんやろうと考えた上で動けるようになったかなって思います。そのひとつとして、グラビアをさせていただいたんですが、高校生のときは主張するのが苦手でしたが、それが一歩踏み出せたのかなって思います。
NENE:音楽に関わる姿勢が変わったなとは思います。私はもともと音楽に詳しかったわけではなかったんですが、普通に日常生活で聴いてる感じでした。このお仕事を始めてから、音楽を聴く回数もジャンルも聴き方も変わったなって思って。やっぱりパフォーマンスるをする身になったら表現力が必要じゃないですか。だからダンスも含め、歌も含め、他のアーティストさんのを「ここはどうやって歌ってるんだろう」っていう目で見れるようになりましたし、“音楽”というものに対する姿勢が変わりました。
LENA:さっきの続きなんですが、デビューしたころは日本語ができなくてMCでも話せなくて、表情も自然じゃなかったんです。今も日本語わからないですけど、わからないフリを自然に…。
他メンバー:(大笑い)
HIKARU:ヤバいな、それ(笑)
LENA:フリができるようになりました!(笑)
HIKARU:やめてもらってもいいですか?(笑)
NENE:でも私より日本語上手だと思います!LENAさんの方がいろんな言葉を知ってると思います。私も勉強しまーす笑
LENA:なんとか乗り越えてきたと思います。HIKAさんがMCも教えてくれて。SAYURIも言葉を教えてくれて、変な言葉を言わないように教えてくれます(笑)

<B>― 最後にファンの方々にメッセージをお願いします。</b>
MIYU:いつも応援ありがとうございます。3rdシングルでまた新たな一面をお見せできるように、楽しんでいただけるように、これからも頑張っていくので応援よろしくお願いします。
SAYURI:今回の3rdシングルは、1st、2ndよりも、より苦労したというか出すまでに時間もかかって、強い思いが込められているので、そういう思いや感謝の気持ちが伝わったらいいなと思います。
HIKARU:ファンの方々は私たちと同じ気持ちで、「新しいファンが増えたらいいね」って言ってくださるぐらいすごく親身になって応援してくださっていて、この曲が出るって決まった時もすごく喜んでくれて。「これで『CHERRSEE』も一歩大きくステップアップできるね」って親身な方がたくさんで、私たちは本当にファンの方に恵まれたな、すごい良い人たちに出会えたなって思います。これからもその気持ちは忘れずに活動していくので、これからも末永く(笑)、よろしくお願いします!
NENE:ファンの方が応援してくださる言葉が、今までの活動の支えになったりパワーになったので、1周年を迎えて3rdシングルを出しますが、それで皆さんに少しでも恩返しができたらいいなという気持ちで私たちも頑張るので、「CHERRSEE」をこれからもよろしくお願いいたします!
LENA:いつも応援してくださって本当にありがとうございます。今回の3rdシングルは「Mystery」や「白いシャツ」とは全然違う感じの曲です。気になる方は5月、CDを買って絶対聴いてください!! 特に私のラップに注目してください!(笑)


 短いインタビューだったが、彼女たちのこれまでの葛藤や熱い思いを聞くことができ、内容の濃い時間となった。一つひとつ、言葉を丁寧に選びながら真剣なまなざしで語る彼女たちの瞳の中に、これからの活動に対する覚悟がうかがえた。その後のチェキ撮影では照れながらポーズを考えたり、楽しくおしゃべりしながらカラーペンでチェキに落書きしたりと年頃の女の子の一面も。「CHERRSEE」の今後の活動に、ますます目が離せなくなった。


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