ミュージカル「メイビー、ハッピーエンド」の1シーン
ミュージカル「メイビー、ハッピーエンド」の1シーン
チェ・ドンウク(SE7EN)、「超新星」のソンジェ、「U-KISS」脱退後初出演作品となるKEVIN(ウ・ソンヒョン)がトリプルキャストで熱演を繰り広げるミュージカル「メイビー、ハッピーエンド」が5月19日(金)より東京・サンシャイン劇場にてついに幕を開けた。韓国では今年の3月5日まで上演され、連日完売の記録を樹立するほどの大ヒットとなった本作が、いよいよ日本初上陸!21世紀後半の韓国を舞台に、人間より人間らしいヘルパーロボットたちの恋物語が描かれる。

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 主人公のヘルパーロボット、オリバー役を演じるのは、韓国版「エリザベート」のトート役で、ミュージカル俳優としてもデビューしたチェ・ドンウク、2016年、17年とミュージカル「INTERVIEW~お願い、誰か僕を助けて~」の日本公演に参加し、その実力が認められたソンジェ、そしてアイドルとして数々の楽曲を日本で発表し、今後は俳優としての道を歩き始めたKEVIN。人間とそっくりに作られた旧型ロボットオリバーを、3人がどのように演じるのか期待が高まっていた。

 19日の夜公演ではチェ・ドンウク、ソン・サンウン、ラジュンが息の合った歌唱、笑いと感動を誘う演技で大反響を得た。

 公演で終始驚かされるのは、オリバー役を演じるチェ・ドンウクの姿だ。歌手SE7ENとしてこれまで成熟した男の魅力を見せてきた彼だったが、公演に先立って行われたインタビューでも予告していた通り、「こんな姿見たことない」と思わせるキュートなロボットに見事に変身し、観客を魅了した。可愛がっている植木鉢に話しかける姿や、後に恋に落ちるクレアが部屋を訪れてきた時の心の動揺など、歌手の時には決して見られなかった可愛らしい表情の連続で新鮮さを届けている。

 チェ・ドンウクのコミカルな演技に観客からは何度も笑いがおき、充電が切れて動かなくなったクレアを軽々と抱きあげるシーンでは「お~」と感嘆の声も上がった。また、チェ・ドンウク演じるヘルパーロボットよりもレベルが一つ上のヘルパーロボット6のクレアを演じるソン・サンウンは、可愛らしく、透き通った声で存在感を見せた。その小さな体からは想像できないほどの爆発的な声で、安定した歌唱力を誇るチェ・ドンウクと見事なハーモニーを作り、観客を感動させた。チェ・ドンウク演じるオリバーのかつての雇用主ジェームズほか、郵便配達員やホテルの従業員など、シーンによってさまざまな役を演じきったラジュンの名演技も光った。

 かつては人間と共に暮らし、人間のために働いていたロボットであったオリバーとクレアだったが、彼らには自発的な愛のプログラムは入っていない。しかし、やがて2人は一緒に過ごしているうちに互いを愛していることに気づき、気持ちを確認し合う。人間のように“愛”という感情を知った2人であったが、彼らは旧型ロボットであるため、故障しても徐々に修理することも難しくなっていき、自らの寿命が長くないことを悟る。愛する者との別れに苦しむ2人が選んだ選択に、熱く胸が打たれる。

 ロボットが感じる寂しさ、喜び、愛、悲しみの感情は観る者に共感と切なさを呼ぶ。その感情を豊かな感性で表している歌と演技、そして別れを意識した2人が最終的に選んだ道とは…?感動的な結末に注目だ。

 なお、同公演では終演後のアフタートーク、ハイタッチ会など、公演ごとに異なった特典会で観客と触れ合っている。初日の夜公演ではキャストによるアフタートークとお見送りが行われた。終演後、大きな拍手と歓声に迎えられて再び舞台に登場したチェ・ドンウク、ソン・サンウン、ラジュン。

 初日の感想を聞かれるとチェ・ドンウクは「すごく緊張してうまくできるかなと思っていたのですが、大丈夫でしたか?」と観客に問い、それに対して観客は惜しみない拍手を送った。
「初めてこのような演技に挑戦して、緊張もしましたし大変なこともいっぱいありましたが、今日よくできたと思うので、来週まで一生懸命頑張っていきます!」と続けた。続いてソン・サンウンも「お2人と公演ができてよかったです」と流暢な日本語で話し始めると、会場からは驚きの声が。

 「感動的で面白い公演なのでまた来てください!」と呼びかけた。2人が通訳なしの流暢な日本語で話したため、「すみません…」と日本語で前置きをし観客を笑わせたラジュンは「観客の皆さんが集中して公演を観てくださっているのを感じて、その視線や応援が力になって無事に終えることができました。ありがとうございます」と観客に感謝の気持ちを表した。ラジュンは劇中でピアノの演奏シーン、セグウェィに乗るシーンなど多才な姿を見せていたが、それらすべてに今回初めて挑戦したと明かすと、会場からは驚きと賞賛の声があがった。また大変だったことについてチェ・ドンウクは「こんなたくさんのセリフ見たこともなかったから(笑)2か月くらい練習しましたけど、生まれてからこんなに集中してやったことがあったかなと思ったくらいですよ(笑)」と観客の笑いを誘ったが、「それくらい一生懸命やった2か月でしたので、満足感もいっぱいありました。演技がもっと好きになったかなと思います。これからも頑張ります!」と益々演技にも意欲的な姿を見せた。

 最後に「ロボットから見える人間の気持ち、いろんな感覚を一緒に共感してくれたらいいと思います。僕にとっても大切な作品になると思いますので、たくさん応援してください!」と笑顔で呼びかけた。

 日本で初めてミュージカルに挑戦し、これまで歌手として見せてきた姿とは全く異なる姿を見せてくれたチェ・ドンウク。歌手だけでなく、演技者としてのこれからの活躍にも期待が高まる公演だった。またチェ・ドンウクとは違った魅力でオリバーを表現するであろう「超新星」のソンジェ、KEVIN(ウ・ソンヒョン)の公演にも注目だ。




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