(C)矢島英幸
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不治の病に冒されたヒロインと彼女を一途な愛で支え続ける男、そして家族の究極の愛の韓国ドラマ「千日の約束」。アルツハイマーで徐々に記憶を失っていく姉を懸命に支える弟ムングォン役を好演したのは、日本でも人気のユチョンの実弟、パク・ユファンだ。兄に似た繊細な感性でその演技力を高く評価された本作について、そして兄への思いを語る。

パク・ユファン の最新ニュースまとめ

<b>-役者になろうと思ったきっかけは。</b>
最初は演技に対してまったく関心がありませんでした。たまたま、兄(ユチョン)が「トキメキ☆成均館スキャンダル」のために演技の練習をするのを見たんです。兄はその役に完全になりきっていました。その姿を見て、僕も演技をしてみたいなと。本来なら経験するはずもない他人の人生を経験できるのが魅力的に感じました。

<b>-「千日の約束」はオーディションだったのですか。</b>
オーディションでした。とても緊張しましたね。あまりにも有名な監督さんと脚本家がいらしたので…。あとになって僕を選んで下さった理由を聞いたのですが、スエさんととても似ていて姉弟として違和感なく、ムングォン役に最もよく合っていたと言われました。

<b>-出演が決まった時の心境は。</b>
僕がこんな作品に出演できるなんて信じられませんでした。監督さんと脚本家の先生は韓国ではあまりにも有名な方々で、しかも共演のスエさん、キム・レウォンさんも有名な俳優です。僕が下手過ぎて、迷惑をかけたらどうしようと不安にもなりました。でも、最善を尽くそう、先輩たちと先生方にたくさん学ぼうと思いました。

<b>-周囲の反応は。</b>
もちろん祝ってくれました。母も兄もこんないい作品に参加できることを喜んでくれましたし、とくに兄は、「最善を尽くして頑張れ、いろいろ大変だろうけどその分、学べることも大きいから」と言ってくれました。

<b>-脚本のキム・スヒョン作家は俳優にも厳しいことで有名ですが。</b>
ムングォンという人物は脚本家が作ったキャラクターです。なので、僕がいかに役づくりをしようが、回答は脚本家が持っていると思いました。だから、できるだけ脚本家が考えるムングォンを演じようと頑張りましたし、台本の読み合わせの時にも、僕がせりふの言い方、表現を間違えると、そのたび先生が「ここはこういう感情でこういう風に表現すればいいのよ」と教えて下さいました。

<b>-ユファンさん自身ではムングォンというキャラクターをどう解釈し、どのように演じようと心がけたのですか。</b>
まず、この姉弟はつらい幼少期をともに過ごしてきたため、普通の姉弟とは違う特別な関係にあると思いました。ムングォンにとっては姉が母であり父であり同志であり、すべてなんです。なので、その姉が難病を患っていると知った痛みを、真心込めて演じようと心掛けました。他の誰よりもつらいはずなので、それを最大限に見せようと思ったし、姉のことを誰よりも思う良き弟に見えるようにと心がけました。

<b>-泣く演技が多かったと思いますが、その点で苦労はありませんでしたか。</b>
感情を出すシーンは、僕がまだ新人だったこともあって、最初はとても大変でした。感情を出すために、兄が同じ病気にかかったら…と想像もしてみました。はじめは兄を通じてそういった感情を引き出していたのですが、撮影も中盤以降になると、自分自身も知らぬ間に、完全に役に入り込んでいました。スエさんを見ただけで悲しくなり、自然と涙が出てくるほどでした。

<b>-ムングォンは理想的な弟に見えましたが、ユファンさん自身はどんな弟なのですか。</b>
兄にとって誇らしい弟になりたいと思いますが、いろいろと失敗することもあり…。兄と2人でいるときは、お互いへの気持ちをあえて表現することはないのですが、離れているときは互いを意識したり、気にしたりします。やはり僕たちは心が通じ合っている、特別な兄弟なんだと。なので、普段、兄に愛嬌を振りまきたくても照れてできない分、ムングォンを通じてソヨン姉さんに表現していたと思います。僕が兄に本当はしたかったことを、代わりにソヨン姉さんにすべて捧げたと思います(照笑)。

<b>-そのスエさんをはじめ、共演者からアドバイスを受けたり、演技について相談するようなことはありましたか。</b>
スエさんには常に相談していましたね。「このシーンは、ソヨンの立場から見てどうでしょう」とか。スエさんのほうから「せりふを合わせてみようか」と声をかけてくれたこともあります。何より、先輩方と一緒に演じることそのものが助けになったし、学んだこともたくさんありました。

<b>-物語はシリアスでしたか、現場の雰囲気はどうでしたか。</b>
本当にシリアスで悲しいドラマだったので、そういったシーンを撮るときはスタッフの方々がうまく感情を出せるように雰囲気づくりをして下さったのですが、それ以外はファミリーのように過ごしていました。たくさんふざけたり、おしゃべりしたり。それに、僕だけが映るシーンでも、キム・レウォンさんやスエさんなど、先輩方が本当に真剣な顔で僕を見つめているのを見て、とても感動しました。

<b>-「千日の約束」を終えて以降、「K-POP最強サバイバル」や「あなたなしでは生きられない」と主演作が続いていますが、どこにポイントを置いて出演作を選んでいますか。</b>
出演作については、より新しい役をやってみようと思いながら選んでいます。前作とは違うキャラクター、僕の新しい面を見せられるキャラクターを求めていますね。もちろん新しい役を演じるということは、前作よりうまくいかない場合もあると思いますが、挑戦を恐れたりはしません。精一杯、頑張るのみです。

<b>-演技の面白さを感じるのはどんなときですか。逆に難しさを感じるのは。</b>
演じる前はいつも、悔いのないように頑張ろうと意気込むのですが…、それでもやはり悔いることはあって(笑)。でも、最も面白くやりがいを感じるのは、僕が想像していた気持ちで役にうまく入り込めたときです。最も難しいと感じるのは、役に入り込めないとき、集中できないときです。そんなときも監督がいろいろと助言してくださるので、有り難く思います。

<b>-以前プライベートで来日しているそうですが、その時の日本の印象は。</b>
「JYJ」のコンサートの時に一度来日しましたが、時間がなくてコンサートだけ見てすぐに帰りました。日本は元々美味しいもので有名ですが、そういうグルメを体験できずに帰ったので、すごくもったいなかったです。

<b>-来日について、ユチョンさんから助言はありましたか。</b>
僕も新作「あなたなしでは生きられない」の準備などスケジュールが詰まっていて、兄も「屋根部屋の皇太子」の撮影中なので、一緒に住んでいても家で会えるのは週に1度あるかどうかなんです。来る前に電話では話しましたが、「仕事をしっかり頑張れ」と、それから、「美味しいものがたくさんあるから食べてこい」と言われました。それで、今回の来日はとても楽しみにしていました。

<b>-日本でしてみたいことは。</b>
日本でもどこでも、ひたすら演技をしていたいです。今回、日本のTVでも「千日の約束」が放送されることになり、またDVDも出るということで、本当に良かったです。僕の顔が日本のTVにも映り、視聴者の方々にあの感動を伝えられるので、本当にうれしく思っています。


「千日の約束」
TSUTAYAでのみレンタル中
DVD-BOX1&2 発売中
発売元:「千日の約束」パートナーズ
レンタル販売元:カルチュア・パブリッシャーズ/セル販売元:TCエンタテインメント
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