撮影:Lee Jun Yong
撮影:Lee Jun Yong
俳優ナムグン・ミン主演の大ヒットオフィスラブコメディ「キム課長」。ピンハネ専門の会計士が、一獲千金のために一般企業の平凡な課長になり、弱者の味方となって不合理と戦い、崩れかけた会社を立て直していくストーリー。ナムグン・ミンのコミカルな演技と、悪役に初挑戦した「2PM」のジュノの熱演、して痛快なストーリー展開が視聴者の心を捉え、同時間帯視聴率トップを独走した。

ジュノ(2PM) の最新ニュースまとめ

このたび、ジュノ(2PM)のオフィシャルインタビューが届いた。

-このドラマで演じるソ・ユルのキャラクターについて簡単にご説明をお願いします。
僕が演じるソ・ユルは一般的には悪役と言えると思いますが、完全な悪人ではないキャラクターです。自身の野望に貪欲で、止まらないブルドーザーのような性格です。撮影中も役に入りきるために、撮影の序盤はすごくナーバスになっていましたし、食べ物を食べながらセリフを言うシーンもあったのでたくさん練習をしました。

-本格的なドラマは2作目にもかかわらず、悪役を演じるということにプレッシャーがあったと思います。それにもかかわらずこの作品を選んだ理由は?
この作品を選んだ理由は役柄のためです。今作をやるときに自分のスペックを広げようとこの作品を選択しました。このキャラクターをやってみようという挑戦する意識が強かったですね。
ソ・ユルが持っている信念が「一線を越えないようにしよう」なんです。視聴者から見たらすでに一線を越えているかもしれませんが…(笑)、普段みなさんが考える“悪人”の線とは少し違う、別次元のキャラクターだと思います。とても魅力的なキャラクターだと思いましたし、このキャラクターをドラマできちんと演じられれば僕にとっても大きな収穫があると思い挑戦しました。

-撮影しながらこの作品を選んで良かったと思えた瞬間はありましたか。
第1、2話が韓国で放送されて、その後に第3,4話の視聴率を見て…(笑)。もちろん俳優さんたちやすべてのスタッフのみなさんのおかげです。テレビドラマの場合、どうしても視聴率を気にしないわけにはいかない状況ですので。
実は当初僕が考えていたドラマのイメージと放送されたものとでは少し違っていたんです。むしろオフィスコメディに合うように、どんな視聴者も見やすいようなドラマになっているのが良かったです。その中で「ソ・ユルというキャラクターがどう変化していくのか」という課題を僕がうまく解いていけば、自分自身にとってもとても大きな財産になると思いました。

-一番記憶に残るシーンはやセリフは?
このキャラクターは人に対してはタメ口で傍若無人、すべて自分中心で人を見下している感じの悪い人物なので、撮影のときに大先輩に向かってタメ口で話して、指で指図するというのが最初はとても気が重かったです。でも最初はこの役に入り込むのが難しかったのですが、段々入り込んでいくうちにむしろ気持ちが楽になった気がします。ある意味で“非道徳的なカタルシス”を撮影しながら感じています。そのせいかすべてのセリフが記憶に残っています。全部タメ口ですし…。
記憶に残っているシーンとしては…、初めてキム・ソンニョンに出会ったときにエビのお菓子を本人に投げつけながら指図するシーンですね。まだ記憶に残っています。

-この作品は俳優ジュノにとって、どんな作品になりそうですか。
僕にとっては新しい挑戦だと思います。それにたくさんの方々に応援していただいて…、僕にとっては文句のつけようないほど素晴らしい作品です。もっとがんばらなくちゃ、もっと自分の枠を破らなければと思わせてくれたドラマです。

-ドラマが韓国で大ヒットしましたが、日本でも4月から放送がスタートします。感想をお聞かせください。
こんなに早く日本のファンの方々に見ていただけるなんてすごくうれしいです。でもその反面、みなさんがこれまで見てきた僕の姿とは全然違うキャラクターなので、正直みなさんがどう思われるのか…、少し不安な部分もあります。日本語字幕がきちんと入った状態でご覧になったときに、このソ・ユルというキャラクターをずっと好きでいてくれるのか…という心配もあります。ただ僕にとっては新しい挑戦ですのでワクワクしている部分もあります。

-ソ・ユルを演じるために特別に準備したことは?それにソ・ユルは大声を出したりするシーンも多いですが、演じるうえで大変なところは?
やはり感情をコントローするのが一番の問題でした。このキャラクターの別名が、“モクソ(食いしん坊+ソシオパス=社会病質者) ”です。食べながらセリフを言う方法を家でもたくさん練習しました。セリフがうまく伝わらないとダメですので発音にも気を使いました。それにソ・ユルの持つ孤独感を表現するために、最大限人とのかかわりを避けたのも努力したことの一つかもしれません。

-演技に対してナムグン・ミンさんからアドバイスを受けたり、一緒に相談して作っていった部分もありましたか。
はい、ありますね。撮影前に必ずリハーサルをしますが、リハーサルをしながら元の設定を少し変えたり、セリフもキャラクターに合うように変えたりするなかで、アドリブが生まることもあります。そんなときに、「先輩、こうするのはどうですか?」と聞いたりすると、「これは今じゃなくて次やろうか」とか、「ここでこうした方がお前の役柄に合うと思う」とか、そんなアドバイスを受けたりしながら撮影しました。だから撮影するという感覚よりも、作品を一緒に作って行くという感覚がもっと強かったですね。

-悪役を演じることについて、「2PM」のメンバーの反応はどうでしたか。
チャンソンは「面白そうだ」と言っていましたし、テギョンさんは「(俺も)やってみたい!」と言っていましたよ。ジュンケイさんは「悪役だって?! 」と大きな声で(笑)。みんな意外に感じたようです。

-ジュノさんが「悪役」と聞いて、確かに意外に思いましたがとてもドラマのキャラクターには合っていましたよ。
不思議に思うのは、この役柄の特徴である…、傍若無人で感じの悪いキャラクター設定が僕の気持ちを楽にしてくれました。『記憶』というドラマでチョン・ジンというキャラクターを演じたときには、正義感あふれる優しい役柄で、新人弁護士というキャラクターでしたので、なんとなく僕が何かを付け加えることできず、役そのままを演じるしかありませんでした。イ・ソンミン先輩を隣で補助する役柄でしたので、躍動的に何かをリードするキャラクターではなかったです。それに対して、ソ・ユルというキャラクターは自分一人でリードする部分も多かったし、傍若無人で感じの悪いキャラクター設定のおかげで思い切って演じることができました。

-日本の視聴者にこのドラマの見どころやオススメのシーンなどを教えてください。
みなさんもリラックスしながらご覧になれる面白いドラマだと思います。オフィスコメディドラマということで軽く感じられるかもしれません。でもただ軽いだけではなく社会的な問題も扱っていますし、今伝えたいメッセージを俳優たちや監督や作家さんたちが重苦しく表現するのではなく、ウィットに富んだ表現で伝えようとしています。
単純な笑いというより、「あ、これは我々に対するメッセージなんだな」と思わせてくれたり、現代社会の底辺で苦しんでいる方々を応援するメッセージを読み取ることができると思います。ドラマで繰り広げられる一つ一つのエピソードが社会的に注目を集めている問題だったりもします。その問題を面白く解いていくドラマでもありますので、リラックスしながらも、どんなことを風刺しているのか、どんな意味が込められているのか、などに注目していただけるとうれしいです。



放送情報

「キム課長(原題)」
衛星劇場にて4月21日(金)より日本初放送開始
毎週(金)午後11:00~深夜1:30 (2話連続放送)
再放送:翌週(木)午後1:30~4:00

演出:イ・ジェフン、チェ・ユンソク
脚本:パク・ジェボム
出演:ナムグン・ミン、ナム・サンミ、ジュノ(2PM)、チョン・ヘソン




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