左からケイジュ、コウキ、イ・ゲフン。(画像:画面キャプチャ)
左からケイジュ、コウキ、イ・ゲフン。(画像:画面キャプチャ)
ことし4月9日(金)に初収録が始まり(放送は6月5日から)、約半年にわたり、JYPエンターテインメント(以下、JYP)とP NATIONによるボーイズグループ発掘のサバイバルオーディションが展開されてきた「LOUD」(SBS)が、9月11日(土)放送の第15話をもって終了した。

J.Y.Park(パク・チニョン) の最新ニュースまとめ

これまでのアイドルオーディションとは違い、3週にわたって“生放送ラウンド”でメンバーが選定され、すでに前回メンバーが決定したのにそれで終わらず、最後にファンへのプレゼントのような“グランドフィナーレ”まで生放送。この1か月は毎週生放送で届けられ、妙な緊張感、ドキドキ感も番組をドラマチックに盛り上げる要素だった。

最終回を飾る“グランドフィナーレ”は、デビューが確定したメンバーたちのインタビュー映像から始まり、その後、J.Y.Park(パク・チニョン)PSYがデビューメンバーたちと共にステージに登場。MVP(推しメン)を決める最後のリアルタイム投票も告知され、本格的なスペシャルステージがスタートした。

今回は対決ではなく、脱落者もいないので、完全にお祭りムードだった。最初のミッションは“JYPSY曲舞台”で、お互いのプロデューサーの曲を歌うというもの。チームJYPは“メンバーたちも視聴者も全員がチャンピオンだ”という意味を込め、PSYの「Champion(チャンピオン)」を選曲。PSYのノリノリでエネルギーあふれるテンションはそのまま生かし、トレンディーなダンス曲にアレンジして披露した。

一方、チームP NATIONはJ.Y.Parkのバラード「Behind You」を選曲。ボーカルを際立たせるこの曲で感性あふれるパフォーマンスを披露し、J.Y.Parkが「一人ひとりが目に入ってきて、全員が輝いていた」とうなるほどだった。特に曲中、客席で見ていたP NATIONのスタッフらが、ファンのようにメンバーたちの名前の後、「スゴヘッソ(お疲れさま)」と言う応援掛け声をし、一緒にステージを作り上げている姿が印象的で、最後まで情熱的な事務所の社風がよく出ていた。

次のミッションは“ドリームステージ”。「LOUD」で人気を誇ったトップ4「ウケチョンゲ(ウ・ギョンジュン、ケイジュ、チョン・ジュンヒョク、イ・ゲフン)」のユニットステージだ。前回、ライバル構図でも紹介されたが、エースのイ・ゲフン(JYP)とチョン・ジュンヒョク(P NATION)、ビジュアルでファンの心をつかむケイジュ(JYP)とウ・ギョンジュン(P NATION)はこれまで番組の中で同じユニットになったことがないので、まさにファンが望む夢の組み合わせだ。4人で「BTS(防弾少年団)」の「MIC Drop」を披露し、ラップの実力とパワフルなパフォーマンスを存分に発揮。PSYが「各チームの行く末を見せてくれるようなステージだった」と絶賛するほどカッコよさあふれる貴重なステージだった。

続く“LOUDタイトル曲舞台”ミッションでは、ついに各チームのデビュー曲が初公開された。チームJYPはエナジェティックな「Get Loud」。J.Y.Parkが内面に閉じ込めた話を思い切り“ラウド”に繰り広げてほしいという思いを込めて作ったと説明し、イ・ゲフンとユン・ミンがラップの作詞を手掛け、完成させた曲だ。メンバーたちの爽やかで明るいエネルギーが充満し、J.Y.Parkも「このグループ、上手くいきそうです」と満足げだった。

一方、チームP NATIONは魅惑的な「180秒」。PSYが3分でファンの心をつかむという抱負を込めたと説明し、ファンクとヒップホップが絶妙にミックスされた曲だ。オープニングはメンバーたちが記者会見に臨むシーンで、3分のカウントダウンが始まり、“君を惚れさせる180秒”という歌詞のように目の離せないパフォーマンスを披露した。PSYは自分がアイドルグループを作るなら、こんな感じかなと想像していた姿そのものだったとし、特に、事務所設立時から在籍し、チームを引っ張ってくれているお兄さんラインのチェ・テフンとウ・ギョンジュンに感謝の気持ちを伝えた。

最後は、J.Y.Park×PSYが作詞、作曲の初コラボをした「LOUD」ファンソング「Walk your walk」のステージだった。失敗しても諦めず、自分のペースで歩き続けろというメッセージが込められた曲で、チームJYPとチームP NATIONの全12人が初めてで、最後になるかもしれない合同ステージを披露。しかも、フリースタイルでただ歌うのではなく、振付、パフォーマンスもしっかり揃えていたのだ。

練習過程の様子として、2チームがビデオ通話で連絡を取り合うシーンも公開されたが、その中でアマルがコウキにメッセージを送ったのに1か月無視されていると話したり、チョン・ジュンヒョクがイ・ゲフンに「パートが多いね」とからかったり、チェ・テフンがイ・ドンヒョンに自分の次のパートがイ・ドンヒョンだから、同じユニットになった第3ラウンドのステージを思い出すと感慨深そうに話すなど、和気あいあい。

そんな2チームの仲の良さがステージにも反映され、各チームのメインボーカル、アマルとチョン・ジュンヒョクが肩を組む場面があったり、12人が1つのチームのように楽しそうにパフォーマンスをし、最後のステージを締めくくった。「兄弟チームになってほしい」というPSYの言葉通りになりそうな微笑ましい光景で、全員の笑顔がキラキラ輝いていた。

そして、エンディングではMVP(事前ファン投票10%+生放送投票90%)が発表され、名前を呼ばれたのはイ・ゲフンだった。本人以上にチームJYPのメンバーたちが大喜びしていたが、やはりこの「LOUD」はイ・ゲフンに始まり、イ・ゲフンで終わったという印象だ。ちなみに番組放送後、SBSのホームページで結果が公開され、1位イ・ゲフンに続き、2位チョン・ジュンヒョク、3位ケイジュ、4位コウキ、5位ウンフィ、6位ウ・ギョンジュン、7位アマル、8位イ・ドンヒョン、9位ユン・ミン、10位チェ・テフン、11位チャン・ヒョンス、12位オ・ソンジュンという順位だった。

また、スーパーエージェント兼MCのイ・スンギが時間の関係か、メンバー全員ではなく何人かに感想を振ったが、日本人メンバーもここで全員話すことができた。しかも日本語で。まず、アマルは「日本語で家族に一言いいですか?」と了承を得てから、日本語で家族にメッセージを伝えたが、緊張からかカミカミになってしまうと、イ・スンギが「日本語忘れたみたいだけど」とつっこんで笑いに変え、「日本語でいいですか?」と聞くケイジュにも「いいよ、見ている家族に」と話しやすい雰囲気を作り、コウキにも話を振った。イ・スンギのおかげで、日本人メンバーが3人とも感想を言えたのが良かったし、何よりも最年少のコウキがしっかりと自分の思いを伝えていたのが頼もしくも感じた。

最後にJ.Y.ParkとPSYがハグをしてお互いを称え合い、番組は終わったが、2チームはこれからが本格的な始まりとなる。デビュー曲は発表されたが、グループ名は何になるのか、そしていつ正式デビューとなるのか。この番組を通して、成長してきた2チームに期待しながら、嬉しいニュースが入ってくるのを待ちたい。

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