韓国　きょうのニュース（７月１５日）

◇前監査院長が最大野党に電撃入党　大統領選構図に変化　来年３月の大統領選に野党陣営からの出馬が取り沙汰されている崔在亨（チェ・ジェヒョン）前監査院長（６４）が、保守系最大野党「国民の力」に電撃入党した。崔氏は元判事で、２０１８年に文在寅（ムン・ジェイン）政権の監査院長に起用された。先月２８日に辞任したばかり。大統領選を巡り、尹錫悦（ユン・ソギョル）前検事総長が先頭を走る野党陣営の選挙戦の構図が新しい局面を迎えそうだ。◇大統領選　前検事総長の支持率３割下回る　世論調査会社、リアルメーターが発表した調査結果によると、次期大統領にふさわしい人物を問う調査（１２～１３日実施）で、保守陣営の有力候補と目される前検事総長の尹錫悦氏が前回の調査（６月２１～２２日実施）から４．５ポイント下落した２７．８%、革新系与党「共に民主党」所属で京畿道知事の李在明（イ・ジェミョン）氏が３．６ポイント上昇の２６．４%の支持を得た。両氏の支持率の差は１．４ポイントとなり、前回の調査から８．１ポイント縮まった。尹氏の支持率は３月２９日（３４．４%）以降３０%台を維持していたが、４カ月ぶりに２０%台に下落した。◇政策金利を年０．５%で据え置き　コロナ流行拡大など考慮　韓国銀行（中央銀行）は定例の金融通貨委員会を開き、政策金利を年０．５%で据え置いた。韓銀は昨年３月、新型コロナウイルスの感染拡大により景気減速が予想されるとして政策金利を年１．２５%から過去最低の０．７５%に引き下げ、同５月にはさらに０．２５%利下げした。その後は据え置きが続いている。◇首相　所得下位８割への支援金支給案を堅持　金富謙（キム・ブギョム）首相は国会予算決算委員会で、与党議員の「災害支援金を所得下位８０%のみに支給するのは果たして正しいことか」との質問に対し、「この困難な時期に、所得が減っていない人にまで支給するのを普通の国民がどう見るかという観点から基準を定めた」と述べ、当初の支給案通りに進める方針を堅持した。◇慶州の遺跡で１８０センチの人骨発見　三国時代最長身？　韓国文化財財団は、新羅時代の古墳が密集する南東部・慶州の塔洞遺跡で発掘調査を行い、これまでに確認された三国時代の人骨のうち最も長身とみられる身長約１８０センチの男性の人骨を発見したと明らかにした。木槨墓（ひつぎの周囲を木材で囲んだ墓）２号と名付けられた墓から出土したこの人骨は、当初身長約１７５センチと測定されたが、あごが胸の方に向かって引っ張られた状態で、実際の身長はもっと高いと分析された。