半導体受託生産企業である米「グローバル・ファウンドリーズ」社の工場(画像提供:wowkorea)
半導体受託生産企業である米「グローバル・ファウンドリーズ」社の工場(画像提供:wowkorea)
「自動車に取り入れられる半導体は、とても進歩した技術を必要とする製品ではない。ただ 自動車メーカーたちは豊富な機能をもったチップを望んでおり、これを生産するためには長期的な投資が必要で、そのサイクルは通常12か月程度かかる。来年もしくは それ以降まで半導体不足は続くようだ」

台湾のTSMCと韓国のサムスン電子につづき、世界市場占有率が第3位の“半導体ファウンドリー(受託生産企業)”である米「グローバル・ファウンドリーズ」社の最高経営者(CEO)トム・コーフィード氏は2日(現地時間)、米国の経済専門ニュース放送局“CNBC”とのインタビューで先のように語った。

「グローバル・ファウンドリーズ」は、米国とドイツ・シンガポールに工場のある 米国最大のファウンドリー企業である。

コーフィード氏は「自動車は中央処理装置(CPU)をもっていないため、現段階において とても進歩した製造工程技術をもった製品を必要としていない」とし「レーダーチップのような豊富な機能をもった半導体チップを追加で必要としている状況だ」と語った。

特にコーフィード氏は「新型コロナウイルス感染症パンデミック以前には、半導体産業が今後の5年間で年平均5%以上ずつの成長をするものと予想されていたが、いまや5年以内に2倍以上成長するものとみられている」とし「これは一回きりの話題ではなく、半導体に対する広範囲な需要が急速に増加するという構造的な変化だ」と予想した。

つづけて「このように市場が要求する多様な半導体チップを より多く生産するには数か月しかかからないが、(すでに工場がフル稼働している状況であるため)製造メーカーの立場としては 長期的観点で設備をより増やす投資をしなければならず、通常 そのような増産には12か月程度のサイクルが所要される」と語った。

車両用半導体をはじめとした半導体の供給不足により、すでに完成車メーカーたちは工場の稼働を中断したり、生産量を減らしている。このことにより ファウンドリー企業たちは半導体供給不足に対処するため、急いで新たな生産ラインを増やし、アップグレードした装備を導入するのに数十億ドルの投資をしている。

コーフィード氏は「今年 グローバル・ファウンドリーズも14億ドルを半導体工場増設に投資し、来年には投資額を2倍に増やすことになる」と語った。

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