KDIは今月の景気判断を「不振」とはしなかった(コラージュ)=(聯合ニュース)
KDIは今月の景気判断を「不振」とはしなかった(コラージュ)=(聯合ニュース)
【世宗聯合ニュース】韓国の政府系シンクタンク、韓国開発研究院(KDI)は9日発表した「経済動向1月号」で、「一部の指標が景気不振緩和の可能性を示唆している」として、景気に対する懸念の度合いを引き下げた。ただ、投資と製造業の不振は続いていると指摘しながら、韓国経済の成長の勢いは依然として鈍いとの見解も示した。 KDIによる景気判断は2018年11月から19年3月までが「鈍化」、4月から12月までは「不振」とさらに厳しい評価が続いたが、今月号では10カ月ぶりに「不振」を外した。KDI側は「消費は当分悪くない指標になりそうで、全般的に世界経済の不確実性も低くなった」と説明した。 鉱工業生産をみると、昨年11月は前年同月比0.3%減少したものの、前月(2.1%減)に比べるとマイナス幅が縮小した。KDIは半導体生産の増加率が30.9%に大きく伸びたことを前向きにとらえた。 景気の現状を示す一致指数は前月比ほぼ横ばいだが、景気の先行きを示す先行指数は小幅上昇した。 消費動向が分かる小売販売額は11月に前年同月比3.7%増加し、消費関連のサービス業生産の増加率も2.5%に拡大。消費者心理を示す指数は基準値を上回った。 また、12月の輸出は前年同月比5.2%減と、前月(14.4%減)に比べ改善した。半導体を中心にマイナス幅が縮小したという。 KDIはこれらの指標を踏まえ、「景気の不振が徐々に緩和される可能性を示す」と評価した。 一方、製造業と投資の不振は続いている。製造業は在庫が高止まりし、平均稼働率が低いままだ。設備投資と建設投資も振るわない。
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