台風に伴う強風によって倒れた仁川市内にある建物の壁=7日、仁川(聯合ニュース)
台風に伴う強風によって倒れた仁川市内にある建物の壁=7日、仁川(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】強い勢力を保ったまま7日に韓国の西海岸側を北上した台風13号は同日に北朝鮮に上陸し、朝鮮半島北部を縦断した。韓国の中央災難(災害)安全対策本部によると、7日午後11時現在、最大瞬間風速50メートルを超える強風などによって3人が死亡し、多くの負傷者が出た。 ソウル北方の坡州市で60代の男性が、強風で飛ばされた屋根の一部が頭に当たりなくなったほか、仁川市内では30代の男性が倒壊した壁の下敷きとなり亡くなった。中部の保寧市では倉庫の屋根を点検していた70代の女性が風にあおられ転落死した。 負傷者は救助にあたっていた消防隊員らを含め20人以上。今後さらに増えるとみられる。 7日は全国で16万1646世帯が停電した。地域別では仁川市の4万2557世帯が最も多かった。 航空便は全国13の空港で国際線17便、国内線161便が欠航。旅客船は100航路・165隻で運航を取りやめた。 台風は北朝鮮へと抜けたが、韓国政府は正確な被害状況の把握に努めるほか、速やかな復旧・復興に向けて支援する方針だ。
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