首席秘書官・補佐官会議で発言する文大統領=8日、ソウル(聯合ニュース)
首席秘書官・補佐官会議で発言する文大統領=8日、ソウル(聯合ニュース)
◇文大統領「韓国企業に被害出れば対応」 対韓輸出規制強化で初言及 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は8日午後、青瓦台(大統領府)で首席秘書官・補佐官会議を開き、日本が対韓輸出規制を強化したことについて、「韓国企業に被害が発生する場合、政府としても必要な対応をせざるを得ない」とした上で、「そのようになることは望んでいない」と述べた。日本が今回の措置を発表して以来、文大統領がこの問題について直接的に言及したのは初めて。日本の「報復措置」に韓国政府が対抗措置を取り、両国の「チキンゲーム」に発展することは望ましくないとしながらも、韓国企業に実質的な被害が発生する場合は対抗が不可避という姿勢を示したもので、今後の両国政府の措置が注目される。◇日本は輸出規制強化の撤回を 世界経済にも悪影響の恐れ=韓国副首相 洪楠基(ホン・ナムギ)経済副首相兼企画財政部長官は、対外経済閣僚会議で「(韓国に対する)日本の輸出規制措置は撤回されるべきだ」と述べた。日本の輸出規制強化について「世界貿易機関(WTO)協定に背くもので、韓国企業はむろん、日本企業、世界経済全般に否定的な影響を招く恐れがある」と指摘した。政府の対応に関しては、「韓国業界、国際社会との緊密な意思疎通、連携などを通じ、多角的かつ積極的な対応を続けていく」と述べた。韓国企業の被害を最小限に抑えるための支援にも注力する構えだ。◇韓国政府「国民の所在追跡しない」 元北朝鮮高官次男の訪朝 統一部の李相旻(イ・サンミン)報道官は定例会見で、北朝鮮の柳美英(リュ・ミヨン)天道教青友党委員長の次男で韓国に在住していたチェ・イングク氏が北朝鮮に永住するため訪朝したことを韓国政府が事前に知っていたかどうかについて、憲法で居住地移転の自由が保障されているとして、「国民の所在をいちいち確認し、把握していない」と述べた。チェ氏は朝鮮戦争後、北朝鮮に渡った韓国人として最高位級とされる崔徳新(チェ・ドクシン)、柳美英夫婦の次男。◇韓国の格付け ムーディーズが「Aa2」に据え置き 米格付け大手のムーディーズ・インベスターズ・サービスは、韓国の国債格付けを最上位から3番目の「Aa2」に据え置くと発表した。格付け見通しは「安定的」とした。ムーディーズは「継続的な地政学的緊張に伴うリスクの露出にも、韓国の経済的、財政的なファンダメンタルズ(基礎的条件)は非常に強い」と説明した。同社は2015年12月、韓国の国債格付けを「Aa2」に上げて以降、3年以上据え置いている。
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