サムスン電子のブース(資料写真)=(聯合ニュース)
サムスン電子のブース(資料写真)=(聯合ニュース)
【ラスベガス聯合ニュース】韓国のIT・電子を代表するサムスン電子とLG電子が米ラスベガスで8日開幕する世界最大の家電・技術見本市「CES」で、各自が磨いてきた技術を競う。対決の舞台はこれまでテレビとディスプレーが中心だったが、今年は人工知能(AI)や車載電装、次世代通信規格5G、ロボットなどへと広がる見通しだ。

◇AIで新たなライフスタイルを提案

 両社はそれぞれ、AI音声アシスタントを活用した新たなライフスタイルを提供しようとしている。

 サムスン電子は「知能化した超連結社会」をテーマに、参加企業では最も大きい3368平方メートルのブースを構える。AI音声アシスタント「Bixby」の最新版を搭載したAIスピーカー「ギャラクシーホーム」でテレビや冷蔵庫など家庭内の機器を簡単に操作し、AIとモノのインターネット(IoT)技術により自宅と自動車をつなぐ。

 LG電子は「より良い暮らしのための革新」を掲げ、2044平方メートルのブースを設置する。ユーザーエクスペリエンスの向上を目指し、AI音声アシスタント「LG ThinQ」を搭載した家電やロボットなどを展示する予定だ。

◇最新技術のテレビを披露

 CESの華であるテレビ、ディスプレーの新製品も披露し、市場攻略に弾みをつけたい考えだ。

 サムスン電子は量子ドット技術を用いた「QLED」テレビのラインアップに、高画質の8Kに対応する90型台の超大型製品を加える。家庭向けの「マイクロLED(発光ダイオード)テレビ」は、新モデルを中心に別途に展示コーナーを設ける。 

 LG電子は世界初となる「8K有機EL」テレビと「8KスーパーウルトラHD」テレビを披露し、高画質をアピールする。両製品には視聴環境とコンテンツを分析した上でより鮮明な画質と立体的なサウンドを提供するAIプロセッサーを搭載した。

◇車載電装など新事業多彩

 サムスン電子は昨年、傘下に収めた米車載機器メーカーのハーマンと共に車両のダッシュボードをデジタル化した「デジタルコックピット」を披露したが、今年はグレードアップした製品を展示する。ディスプレーを計六つに増やし、最適化したインフォテインメントシステムを提供する。Bixbyを使い車両内と外部機器のつながる機能も強化した。

 LG電子は昨年8月にオーストリアの自動車用ライト大手ZKWを買収。今年のCESでは車載インフォテインメントや自動運転装置など次世代のさまざまな自動車部品を紹介する予定だ。

 サムスン電子はこの他、5Gにより変化する未来の生活を体験できるスペースを設け、5G技術を活用した街や農場、工場などのビジョンを示す。LG電子は人が着用すると作業する際の腰の負担が軽減されるパワーアシストスーツをはじめとしたロボットや、ビールの製造を自動化する製品なども披露する。


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