LG電子(資料写真)=(聯合ニュース)
LG電子(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国のLG電子が5日発表した7~9月期の連結決算(速報値)によると、本業のもうけを示す営業利益は前年同期比44.4%増の7455億ウォン(約750億円)で、7~9月期としては2009年(8510億ウォン)以来の高水準を記録した。 売上高は前年同期比1.3%増の15兆4248億ウォンで、7~9月期として過去最高を更新した。 事業部門別の実績は公開されていないが、有機ELテレビ「OLEDテレビ」を手掛けるホーム・エンターテインメント(HE)事業本部と生活家電のホーム・アプライアンス&エア・ソリューション(H&A)事業本部が好調だったと推測される。 1~3月期に14%の営業利益率を記録して業界を驚かせたHE事業本部は、4~6月期の11%に続いて7~9月期にも2桁台の収益率を維持したとみられ、H&A事業本部の営業利益率も8~9%に達すると分析される。 スマートフォン(スマホ)事業を担当するモバイル・コミュニケーションズ(MC)事業本部と自動車電装事業のビークル・コンポーネンツ(VC)事業本部は赤字から脱することができなかったとみられる。MC事業本部は昨年4~6月期から今年4~6月期まで営業損失を計上していた。 1~9月期の累計は営業利益が前年同期比24.9%増の2兆6243億ウォン、売上高が2.6%増の45兆5672億ウォンだった。 LG電子は今年、通年の売上高が62兆9000億ウォン、営業利益3兆2000億ウォン前後を記録し、過去の記録(2017年の売上高61兆3963億ウォン、09年の営業利益2兆6807億ウォン)を更新する見通しだ。 業界では、LG電子の来年の業績について楽観視する雰囲気だ。 特に、先ごろ買収した自動車用照明メーカーのZKWの実績が7~9月期から本格的に反映されることで、VC事業本部の成長と収益率の改善が期待される。 また、MC事業本部はマーケティング費用の減少により、10~12月期から赤字幅が減少すると予想される。  業界関係者は「7~9月期にはトルコやブラジルなど新興国の為替安が負担になった」としながら、「来年は本業の家電とテレビ部門の実績好調が続く中、VC事業が善戦すれば期待以上の業績を上げられるだろう」と見通した。
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