半島雪解けで「ビジネス好機」 韓国企業が北進出に意欲

2018/06/13 14:00入力

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【ソウル聯合ニュース】史上初の朝米(朝米)首脳会談が一定の評価を受ける中、消費財メーカーを中心とする韓国企業が南北間の経済協力の活性化を見込み、北朝鮮進出を模索している。

 韓国のハナ金融投資によると、北朝鮮の消費市場の規模は推定17兆5000億ウォン(約1兆8000億円)で、韓国の2.6%にとどまる。1人当たりの消費額も2016年に約700ドル(約7万7000円)と韓国の5.2%程度だ。この先、経済開放が本格化して北朝鮮住民の消費水準が上がれば、韓国の消費財メーカーの進出機会が増えると見込まれる。

◇「食文化が似通っている」 食品大手が意欲

 進出の見通しが明るい業種として食品が挙げられる。北朝鮮の食料資源と食品生産量は需要に比べ絶対的に不足しているため。地理的に近く食文化も似通っている韓国の企業は、他国のメーカーよりも有利といえる。製品の輸出や現地生産などを検討することになりそうだ。

 かつて南北経済協力事業の開城工業団地にチョコ菓子「チョコパイ」を供給し、北朝鮮事業を推進した経験があるロッテが、事業の可能性を探っている。同じく開城工業団地にチョコパイを供給したオリオン、ヘテ、クラウンなどの菓子メーカー、創業者が北朝鮮地域出身のセムピョ、プルムウォン、オットゥギなどの食品大手も、操業停止中の開城工業団地の再稼働をはじめ南北経済協力の先行きを注視する。

◇密かに人気の韓国化粧品

 韓国の化粧品メーカーも進出を試みると予想される。北朝鮮で生産される化粧品は低品質で供給量も足りず、海外の有名化粧品の輸入量もわずかだ。韓国化粧品は中国経由で北朝鮮に密輸されているようだが、南北の交易が再開すれば韓国からの輸出が可能と見込まれる。すでに化粧品大手アモーレパシフィックの「雪花秀」「ラネージュ」などは北朝鮮女性の間で高級ブランドと認識されている。

 ただ、北朝鮮当局がこれまでのように独自生産にこだわる場合は、コスマックスや韓国コルマーなどの化粧品受託製造会社や化粧品原料メーカーが先に進出する可能性もあると指摘される。

◇コンビニが再進出か

 小売業も有望だ。韓国のコンビニエンスストア「CU」は2002年に北朝鮮・金剛山観光の事業者である韓国・現代峨山と契約を結び金剛山地域に第1号店(当時は「ファミリーマート」)を開業し、韓国人観光客が北朝鮮兵に射殺された事件をきっかけに金剛山観光事業が08年7月に中断されるまで、全3店を運営した。CUはまた、開城工業団地にも3店出店したが、16年の工業団地の操業停止により営業を終えた。当時、これらの店舗は韓国人の観光客と労働者向けで、北朝鮮住民は利用することができなかったものの、CUは北朝鮮での運営経験を生かせると期待する。

 小売業の進出は北朝鮮に資本主義の市場経済を持ち込むことになる。北朝鮮政権の判断次第といえそうだ。




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