安被告(資料写真)=(聯合ニュース)
安被告(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル西部地検は11日、元秘書ら2人の女性に性的暴行を加えたとして告訴された安熙正(アン・ヒジョン)前忠清南道知事を強制醜行や業務上威力による姦淫の罪などで在宅起訴した。 安被告は与党「共に民主党」の有力政治家で次期大統領候補に挙げられていた。起訴された罪状は10に上るが元秘書に関するもののみで、安被告が設立したシンクタンク「より良い民主主義研究所」の女性職員の告訴分は含まれていない。 検察によると、安被告は昨年7月から今年2月まで、海外の出張先やソウルで元秘書の女性に4度の性的暴行を加えたほか、数度のわいせつ行為を行ったとされる。 検察関係者は「被害者の一貫した詳細な陳述、被害者の訴えを聞いたという周辺の参考人の証言、被害者が最後に被害を受ける前の約10日間に(過去のセクハラや性暴力の被害を告発する)『Me too(私も)運動』に関する検索を数十回行ったパソコンの使用履歴、被害者が当時病院で診療を受けた記録、被害者の心理分析結果などを総合し、犯罪事実が全て認められると判断した」と明らかにした。 一方でもう一人の被害者に関しては、「おおむね告訴の事実に符合する陳述はあるが、一致しない他の状況証拠もあり、起訴するには証拠が不足している」と説明した。 安被告は先月5日の元秘書の暴露を受けて、翌6日に忠清南道知事を辞職。同9日に検察に自主的に出頭し、19日には出頭要請に応じて取り調べを受けた。 検察は安被告の逮捕状を2度請求したが、裁判所は「逃亡や証拠隠滅の恐れがない」として、いずれも棄却した。 安被告は、今後の公判でも検察での取り調べの際と同様に「関係を持ったことは認めるが、合意によるものだった」と主張する見通しだ。
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