6日、平昌で金委員長(中央)と会話する鄭氏(右)と徐氏=6日、ソウル(労働新聞=聯合ニュース)
6日、平昌で金委員長(中央)と会話する鄭氏(右)と徐氏=6日、ソウル(労働新聞=聯合ニュース)
◇特使が米国に出発 トランプ氏に北のメッセージ伝達へ  文在寅(ムン・ジェイン)大統領の特使として北朝鮮を訪れ金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と会談した青瓦台(大統領府)の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長(閣僚級)と情報機関・国家情報院(国情院)の徐薫(ソ・フン)院長が8日、米国に向けて仁川国際空港を出発した。2泊4日の日程で10日(現地時間)にワシントンから帰国の途に就く。鄭氏と徐氏は米高官らと会談するほか、帰国前にホワイトハウスを訪れて北朝鮮のメッセージを伝え、米国側に対し、北朝鮮との対話を働きかける見通しだ。◇性暴行疑惑の前知事 急きょ記者会見取りやめ  女性秘書から性的暴行を受けたと告発され忠清南道知事を辞任した安熙正(アン・ヒジョン)氏が、8日午後に同道の庁舎で予定していた記者会見を急きょ取りやめた。安氏は同日午後1時ごろ、側近のシン・ヒョンチョル前知事秘書室長を通じて記者に送った携帯電話メッセージで「検察に出頭する前に国民に謝罪するつもりだったが、早いうちに検察に出頭して誠実に捜査に協力することが優先だと判断し、記者会見を中止した」と伝えた。安氏は、同道の住民らに直接謝罪すべきとの批判が噴出したことを受け、8日午後3時から会見して性的暴行疑惑に関する自らの立場を明らかにするとしていた。一部では、自身が設立したシンクタンクの女性職員に対する暴行疑惑が7日夜に新たに報じられたことが負担になり、中止したとの見方もある。◇李元大統領実兄 検察聴取で容疑を一部認める 李明博(イ・ミョンバク)政権時代の複数の疑惑について捜査を進めている検察は、李元大統領の実兄で元国会議員の李相得(イ・サンドゥク)氏が7日の聴取で違法資金の授受を行った事実を一部認めたと伝えた。李相得氏は国情院の特殊活動費1億ウォン(現在のレートで約1000万円)を受け取った容疑が持たれているが、1月26日に受けた聴取では容疑を否認していた。◇「権力型性暴力」の罰則強化へ 政府が対応に本腰  セクハラや性犯罪の被害を告発する「Me too(私も)」運動が広がる中、韓国政府は8日、「職場と文化芸術界のセクハラ・性暴力根絶対策」を発表した。権力を利用した性暴力犯罪の法廷刑の上限を現行の懲役5年から10年に引き上げる。権力型性暴力を組織的に隠蔽(いんぺい)したりほう助したりする行為を刑事罰の対象とし、加害者を処分しないなど職場内の性犯罪に消極的に対応する事業主も懲役刑の対象とすることも検討する。◇セクハラ疑惑の作家・演出家の作品 教科書から削除へ 教育部は8日、検定教科書の出版社と執筆陣の意見を取りまとめた結果、中学校・高校の教科書に掲載された詩人の高銀(コ・ウン)氏や演劇界の大物演出家、李潤沢(イ・ユンテク)氏、呉泰錫(オ・テソク)氏の作品や人物紹介40件中35件を修正することを決めたと明らかにした。複数の女性がこれら人物から受けたセクハラを告発していた。韓国の教科書は常時修正・補完システムにより出版社が毎月頭に修正を申し出ることができ、教育部はこれを検討、承認する。
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