国連総会でスピーチするキム・ヨナさん(国連ウェブTVより)=13日、ニューヨーク(聯合ニュース)
国連総会でスピーチするキム・ヨナさん(国連ウェブTVより)=13日、ニューヨーク(聯合ニュース)
【ニューヨーク聯合ニュース】国連総会は13日(米東部時間)、韓国で来年開催される平昌冬季五輪と同パラリンピックの開催中とその前後に敵対行為を自制し、停戦するよう加盟国に求める決議案を議場の総意として採択した。総会では採択に先立ち、2010年バンクーバー五輪フィギュアスケート女子金メダリストで平昌五輪の広報大使を務めるキム・ヨナさんが演壇に立ち、個人的な経験を交えながら「平和のメッセージ」を発信した。 この場では通常、政府の代表1人のみが発言するが、国連側が韓国の要請を受け入れキムさんが異例のスピーチを行った。約4分間の英語スピーチで、キムさんは「2度の五輪出場経験者、ユニセフ(国連児童基金)国際親善大使として、人種、地域、言語、宗教の壁を飛び越えるスポーツの力を体験した」と述べた上で、初めてスポーツの力を感じたのはシドニー五輪(2000年)が開催された10歳のころ、韓国と北朝鮮の選手団が合同で入場するのを見たときだったと振り返った。 また「平昌五輪の代表団は南北間の凍り付いた国境を越え、平和な環境をつくろうと最善の努力を尽くしてきた」とし、「平昌五輪は平和と人類愛という五輪の精神を全世界の人々と共有する場になるだろう」と語った。 平昌五輪組織委員会の李熙範(イ・ヒボム)委員長も演説に立ち「文在寅(ムン・ジェイン)大統領が先の国連総会で朝鮮半島の平和を強調したように、韓国政府は安全で平和な五輪を保証する」と述べた。 国連総会にはキムさんらをはじめ、文化体育観光部の都鍾煥(ト・ジョンファン)長官が率いる韓国政府代表団が出席した。代表団は国連本部で海外メディア向け記者会見も行い、来年2月9日に開幕が迫った平昌五輪の準備状況を説明した。 キムさんはこの席で、北朝鮮がフィギュアスケートのペアで五輪出場枠を獲得したことを取り上げ、「北の選手にぜひ競技に参加してほしい」と述べた。
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