【ソウル聯合ニュース】ペルーに駐在する北朝鮮の金学哲(キム・ハクチョル)大使は12日(現地時間)に首都リマで記者会見し、ペルー政府が前日に自身を「ペルソナ・ノン・グラータ」(好ましからざる人物)に指定し5日以内に国外退去するよう求めたことに対し、「法的・道徳的根拠が不足しており、世界の平和と安全保障を全く促進しない」と述べ、「火に油を注ぐものであり、抗議と遺憾を表明する」と反発した。 金氏はまた、北朝鮮の6回目の核実験を受けて国連安全保障理事会が新たに採択した制裁決議について、米国の北朝鮮に対する敵意から始まったものだと非難。「米国の中傷謀略にも、われわれは自ら選択した正義の道で動じることはない」と強調した。金氏は準備していた声明を読み上げ、記者の質問は受けなかった。 ペルー政府は11日、金氏に退去を命じ「北朝鮮が安保理決議に繰り返し、露骨に違反し、核開発計画を放棄せずにいることを考慮した」とその理由を説明した。 大使館側によると、金氏はペルー政府の命令通り同国を離れる予定で、同国駐在の北朝鮮大使館には北朝鮮の外交官2人が残り業務を続けるという。ペルーと北朝鮮は1988年11月に大使級の外交関係を樹立した。 これに先立ち、メキシコ政府も北朝鮮の核実験や弾道ミサイル発射に抗議する意味で、7日に北朝鮮の金炯吉(キム・ヒョンギル)駐メキシコ大使の国外追放を発表した。
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