北朝鮮の核実験(イメージ)=(聯合ニュース)
北朝鮮の核実験(イメージ)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の原子力委員会は8日、北朝鮮が3日に実施した6回目核実験により発生したと推定される放射性希ガス「キセノン」が国内で検出されたと発表した。 陸上、海上、空中で採取した大気を分析した結果、陸上に設置された固定式の採取装置のサンプルから微量のキセノンが検出されたという。 原子力委員会は今回検出されたキセノンの流入経路を確認中で、現在実施している別のサンプル分析の結果などと共に北朝鮮の核実験との関連性について最終判断を下す予定だ。 核実験により発生する放射性物質のうち、キセノンは自然界にほとんど存在せず、特にキセノンの同位体のうち、125、127、133、135は自然界に存在しないため、検出されれば核実験の実施を判断する決め手となる。 また複数の同位体が検出された場合、核実験の有無だけでなくウランとプルトニウムのどちらを使ったのかなど、核実験の具体的な方法に関する情報を得ることができる。ただ、今のところ検出されたのはキセノン133だけだ。 韓国原子力安全技術院の関係者は「キセノン133だけでは核実験をしたという事実しか分からない」とし、「同位体4種が全て検出されなければ分析により詳細な情報を得るのは難しい」と説明した。  一方、原子力委員会によると、今回検出されたキセノンが韓国の土壌や国民に影響を及ぼす可能性はないという。
Copyright 2017(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0